B1最下位、2勝27敗の茨城ロボッツ 「ありえない低迷」の理由と現状
新戦力、負傷者の復帰に望みあり
コンクリンについて尋ねると指揮官はまず「I feel great about him(彼はとてもいい)」と一言。そのまま高い評価と期待を口にしていた。
「彼は『クリエイター』だと思っています。ボールを素早く動かし、しっかりスクリーンをかけて、他の選手を輝かせられる選手です。エリック・ジェイコブセンと同じようなタイプですし、本当にチームの助けになるでしょう」
ジェイコブセンも既にチームへ合流して、復帰に備えている。いずれも現在はGMを兼務する西村大介社長が「二人とも本当にびっくりするぐらいリーダーシップがあります」と評するチームリーダーだ。揃ってコートに立てれば、チームの大きな助けになるだろう。
勝てなくても好調な集客
17日の北海道戦も集客の難しい平日のナイトゲームながら、3,913名の来場があった。低迷したチームにありがちな「殺伐とした空気」がスタンドからまったく伝わってこないことに筆者は驚いた。
グレスマンHCも会見でこう強調していた。
「普通はこの成績だったらファンの方がこれほど試合に来ないと思います。しかし平日に、3900人のファンが来ました。その方々に対しての申し訳ない。私たちはファンのために戦い続けなければいけません」
西村社長もこう述べる。
「この戦績にもかかわらず平均4400人近いファンに来ていただいていることには感謝しかありません。ここから結果でお返ししないといけませんし、できる限りのことをして何とかここから盛り返したい。今は単独最下位ですけど、そうは言っても(残留圏内の22位まで)3ゲーム差なので、十分に盛り返せると思っています」
仮に残り試合を全勝したとしても、もう35勝には届かない。しかし西村社長が口にするように「残留」は今季の茨城でも越えられる、越えなければいけないハードルだ。それは温かいファンに応える最低限の結果だろう。