無敗三冠ミックファイアがついにJRA古馬と初対決! 12.29東京大賞典で世界のウシュバテソーロを迎え撃つ

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無敗の南関東三冠馬ミックファイアがついにJRAの古馬と12月29日東京大賞典で激突! 【写真は共同】

 ダート競馬の1年を締めくくる総決算、第69回GI東京大賞典が12月29日(金)、東京・大井競馬場2000mで開催される。

 地方競馬で開催されるレースでは唯一の国際GIの格付けを持ち、毎年JRA、地方からその年を代表する砂の猛者たちが集結。今年も豪華なメンバーが顔をそろえたが、例年以上に競馬ファンの心を熱くさせてくれる2頭の“超大物”が並び立つことになった。

疲れも癒えたミックファイア、仕上がりは万全だ

 その1頭が、2023年の地方競馬の顔としてスター街道を駆け上がった大井競馬所属の3歳馬、ミックファイアだ。

 競走成績についてはもう今さら説明不要かもしれないが、デビューからここまで負けなしの7戦7勝。そのどれもが圧勝の連続で、南関東三冠レースの羽田盃、東京ダービーはともに2着馬を1秒2差突き放す楽勝だった。そして、JRA3歳馬と初対決となった三冠最終戦のJpnIジャパンダートダービーでも豪快な末脚で突き抜けてV。地方だろうがJRAだろうが同世代に敵なしであることをアピールすると同時に、22年ぶり史上2頭目の快挙となる無敗での南関東三冠を達成した。

 同じ3歳馬にライバルはいない、となれば年上の古馬との対戦はいつになるかとその動向は大きな注目を集めていたわけだが、この年末についに実現することになる。当初、11月3日のJpnI・JBCクラシックが候補に挙がっていたものの、前走のダービーグランプリ(10月1日盛岡)の疲労が抜けなかったことから東京大賞典にスライド。その分、じっくりと調整が積まれており、万全の状態でゲートインできるはずだ。

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世界王者となったウシュバテソーロが連覇を狙う

ドバイワールドカップを制したウシュバテソーロが連覇を狙って1年ぶりの大井参戦、世界の脚を見せつけるか 【写真:ロイター/アフロ】

 競馬のストーリーとしてはかつて地方競馬から大スターに上り詰めたハイセイコー、オグリキャップの再来をミックファイアに期待して肩入れしてしまうかもしれない。だが、無敗の三冠馬の前に立ちはだかるJRAの古馬勢が今年はあまりにも強力すぎる。その大将格にしてもう1頭の超大物がJRA3歳クラシック三冠馬オルフェーヴルを父に持つ6歳馬、昨年の東京大賞典覇者でもあるウシュバテソーロだ。

 芝では長く芽が出なかったが、昨年春にダートに転向してから素質が一気に開花。重賞初挑戦ながら昨年の東京大賞典を制して瞬く間に頂点に立つと、今年3月のドバイワールドカップでは並みいる世界の強豪をまとめてなぎ倒し「世界一」の座に就いた。

 11月に行われた米国競馬最高峰レースであるブリーダーズカップ・クラシックは残念ながら末脚不発で5着に終わったものの、帰国後も疲れを見せず稽古でも良好の動き。連覇への準備は整ったと見ていい。昨年はチャレンジャーの立場だったが、今年は東京大賞典王者、そして世界王者として大井に降り立つ。

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