南関東vs. JRA、2度目の3歳トップホース対決! 11.23浦和記念ほか今週の注目ダート重賞展望
浦和競馬場では春のさきたま杯(1400m)と並ぶ格付けJpnIIであり、同競馬場では下半期最大級のレース。また、JRAのダート王決定戦・GIチャンピオンズカップの前週という開催日程ではあるものの、1、2着馬には年末の大一番・東京大賞典の優先出走権が与えられるとあって、JRA、地方から実力馬が多数出走してくる。
今年もJRA、地方から名も実績もある馬が勢ぞろい。東京大賞典をにらむ上でもぜひとも注目しておきたいレースだ。それでは出走予定馬の紹介、レース展望といこう。
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地元・浦和の3歳エース、ヒーローコールがJRA馬に挑む
であるならば、今年もまずはJRAから有力馬を挙げていきたいところだが、それらを差し置いて1番手に紹介したい馬がいる。それが地元・浦和の3歳馬ヒーローコールだ。
今年の南関東3歳馬と言えば、何といっても無敗の三冠馬ミックファイアに大きな光が当たった。一方で、その三冠のうち羽田盃、東京ダービーの春二冠で連続2着に泣いたのがこのヒーローコールだった。2歳時には鎌倉記念で重賞初制覇、全日本2歳優駿では地方最先着の4着善戦など7戦5勝でNARグランプリ最優秀2歳馬に選出。2023年の東京ダービー最有力候補と目されていたが、遅れてきた怪物ミックファイアにすべてを持っていかれてしまった。
リバティアイランドが君臨したJRAの3歳牝馬と同じく生まれた年が悪かったと嘆くしかないが、ヒーローコールはここから大きな成長を見せる。8月の黒潮盃、9月の戸塚記念と、3歳世代ライバルの1頭である米国GI・2着馬マンダリンヒーローを続けて撃破。特に前走の戸塚記念は6馬身もの差をつける圧勝で、今のヒーローコールならミックファイアを逆転できるのでは……そう思ったファンも多かったと思う。
今回はその前走から約2カ月ぶりのレースとやや間隔は開いたが、これは暑い夏場に連戦したことを考慮してのもの。しっかりと休んで疲れを取ったことで、フレッシュな状態で浦和記念に臨むことができるだろう。そして、地元のエースとしてここでJRA馬を打ち負かし、来たる最大のライバルとの再戦、春二冠のリベンジへと大きくアピールしたい。
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JRAの3歳ミトノオー、今度こそ一気の逃げ決めるか
そして、JRAと南関東のトップ3歳対決が浦和で実現となったわけだが、実はミトノオーはすでに今年3月の伏龍ステークス(中山競馬場1800mダート)でヒーローコールと対戦しており、3着だった同馬に0秒8差をつけて快勝している。その一方で、ミトノオー自身もジャパンダートダービーではミックファイアに0秒6差で敗れており、今回のレースはいわば無敗三冠馬への再挑戦権をかけた3歳ダートナンバー2決定戦という側面を重ねることができるかもしれない。
もちろん、両陣営がそんなところまで意識しているわけではないかもしれないが、そうした3歳ダート戦線のライバル関係、ストーリーラインを想像しながらレースを見れば、今年の浦和記念をより一層楽しめるのではないか。
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