【名古屋競馬11R 東海菊花賞 予想】兵庫の刺客 アラジンバローズ
昨年優勝馬コバルトウィング 【提供:愛知県競馬組合】
この日のメインは全国地方交流の第64回東海菊花賞。12月に行われるダートグレードの名古屋グランプリのトライアルに位置付けられた東海公営伝統の重賞だ。北は北海道から南は佐賀まで5頭の遠征馬が襲来。迎え撃つ地元馬も生きのいい馬が揃って馬券的にも楽しめそうなレースになった。
注目すべきはまずは遠征馬では鳥栖大賞で接戦を演じた1着アラジンバローズ、2着デュープロセス。3着以下に2秒3もの大差を付けた2頭が名古屋の舞台でも火花を散らすことになりそう。ともに元中央オープン馬という経歴の持ち主で、6歳と1つ年が若く、直近までオープンで勝ち負けを連発していた前者が優勢とみるが、3歳暮れに兵庫ゴールドトロフィーで重賞勝ちの実績がある後者も地方交流重賞ならまだやれることを示した。ともに移籍してからの期間を考えると体調面の上積みも見込めるはず。これらの牙城を崩すのは容易でないかも。
他の遠征馬では昨年のこのレースの覇者コバルトウィング。今年は山口勲騎手とのコンビでの参戦だが、条件クラスながら4連勝と勢いに乗っていた昨年と違って9月の東京記念でしんがり負けを喫しての臨戦なのがどうか。力は認めてもやはり若干評価を割り引かざるを得まい。道営のリコーヴィクターは1年超のブランクをひと叩きしてどこまで上乗せがあるか、佐賀のヒストリーメーカーは前述の鳥栖大賞で大きく置かれた3着で年齢的にも峠を過ぎた印象がある。
これらとの比較なら地元馬も互角以上にやれていいだろう。その筆頭はブリーザフレスカ。秋桜賞、ゴールド争覇と重賞を連破。完全に一皮むけた勝ちっぷりで、ここもクリアするようなら次なる高みへと野望は膨らむ。金沢の北國王冠を連覇してあらためて長丁場の適性を示したアンタンスルフレもレースを作れる強みがある。強力遠征馬に一泡吹かせて驚けない。
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○(10)デュープロセス…2歳11月のデビューで早くから頭角を現して3歳暮れには兵庫ゴールドトロフィーで重賞勝ち。2~3歳時の(5202)に対して、4歳以降の(01119)では早熟の誹りを受けかねないところだが、佐賀の鳥栖大賞2着で地方交流重賞レベルならまだやれることを示した。その前走では4角では勝つかの場面があっただけに、地元の名手・岡部騎手の巧妙な導きがあれば逆転まで描けそうだ。
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△(2)コバルトウィング…条件クラスながら4連勝を挙げて臨んだ昨年のこのレースを早め先頭から押し切ったのは記憶に新しいところ。それ以降はオープンとA2下の2勝止まりだが、5戦しかしていないのでそれも仕方ないか。ただし、直近の東京記念の14着惨敗は気掛かり。ひと息入れて態勢作りに余念はないが、やはり勢いのあった昨年に比べると…という印象は拭えない。力は認めるが今回は一枚割り引きたい。
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x(9)アンタンスルフレ…昨年7月に名古屋へ復帰後は(2412)の成績だが、勝ち鞍は金沢の北國王冠連覇だけで、地元では名港盃で2年連続2着が最良。そろそろ地元でも勝利が欲しいところだが、今回の遠征馬はかなり強力。自分でレースを作れる強みはあるが、最近の名古屋の馬場は逃げ馬に不利な状況が続いている。後続のマークも厳しくなりそうな感じはあるし、一人旅でどこまで粘れるかだろう。
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