識者3人の評価が大きく分かれた!? ミズノ最新「Mizuno Pro アイアン」シリーズ

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2023年秋は国内メーカーからも次々と新作アイアンが発表されました。今回はゴルフライターの鶴原弘高さん、クラブフィッターの小倉勇人さん、ティーチングプロの石井良介さんにミズノ最新「Mizuno Pro アイアン」シリーズの特徴について語っていただきました。

識者が感じた3モデルそれぞれの違い

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鶴原:2年前に発売された前作の221・223・225アイアンのときは、223と225は球やフィーリングに大きな変化を感じなかったから、正直「この2ついる?」と思っていました。ただ、今回のシリーズになって243と245の性能が離れましたね。特に245はかなり打ちやすくて中空の中ではTOP3に入るくらい。球が上がるし、前作と比べても打感が良いです。僕は245推しですね。

逆に僕は個人的に243はトゥ側が重すぎた。多分左右方向の慣性モーメントをちょっと高めようという設計思想が入っていると思うんです。前作223は感じなかったのに243になってすごくトゥ側が重くなって、自分は振りづらくてダメでした。245のヘッドは少し大きめには感じるけど、トゥの重さは感じないから振りやすい。それもあって今回は245推しなんですけど、だから243がいいという人もきっといると思う。

石井:トゥライン方向にクラブを動かさない人にとってはトゥ側が支えになってくれてそのまま使えるんですよ。多分クラブをちょっと縦に使う人はその重さに反動が付くので。

鶴原:ショットごとに回転しない人だと、引っかからないし、打ちやすいのかもしれないね。

小倉:243には見た目で挙動のズレを感じるんです。ブレードはしっかり小さいのにトゥ側に重さがあるから、見た目以上にトゥ側にエネルギーがあるんですよね。

石井:3モデルでユーザーを分けてメリハリが利いていますよね。並列で241・243・245が並んでいると思いきや、実は243はズレている。241と245は近い感じでマッスルバックと中空に分かれているけど、243はちょっと離れていて種別としては並んでいるけど、対象ゴルファーが違う感じがしました。

小倉:サイズ位置が違うと言ったらいいですかね。241と245はサイズが大きくなるのに合わせて、245は同じような比率の位置に重心位置があるけど、242だけサイズを大きくしてないのに少しやさしさを作り込んで他の2つとズレを感じるのかもしれないですね。

鶴原:コンボにするなら245と241がいいよね。

石井:上へ飛ぶのを245にするとか。

小倉:そのままロングアイアンをうまく組み込むと楽になるかもしれませんね。

石井:243の人は上から下まで243で揃えた方がイメージが整いますよね。

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鶴原:今回のシリーズの中だと、小倉さんは241でしょ。

小倉:はい。241は最近のモデルとしては珍しく前作の221に対して重心距離を短くしているんですよね。肉厚を変えてさらに打感を追求したというくらいなんですけど、全然違います。ミズノはソリッドな打感を追求するとよくいうんですけど、今回はフェースに乗る感じが柔らかさが出ています。自分は柔らかい打感が好きなのでより懐かしく感じますね。

石井:僕は逆ですね。今回のシリーズを打って、JPXの硬めの打感に寄せた気がするくらい球離れがいいぞと思いました。僕の中で、Mizuno Proはとろっとフェースに埋め込まれてるんじゃないかくらいのやさしさ、まるでバターが溶けるみたいな柔らかさをイメージしていたのが、今回はカツカツっと球離れが良くてこういう打感の方に寄せてきたのかなと思ったんですよね。

小倉:人によって違うんだね。自分は柔らかくなったように感じる。

石井:僕の中でミズノのアイアンは打感が柔らかくて操作感があって球を上げたりスピン入れたりできるけど、その分チョット飛ばないという印象を持っていたんです。今作の241を打ったら、柔らかいけど必要な分は弾いている感じが一番印象的でした。

鶴原:ひょっとすると打点位置の違いがあるかもしれないね。

小倉:そうですね、石井さんはきれいにダウンブローで打っているけど、僕はどちらかというとちょっとヒール側で打っているかも。

鶴原:ヒール側に重心が寄っている方が芯に当たっているわけだから、より柔らかく感じるだろうし、逆にヒール側に寄っているものをセンターで打つとちょっとズレているから打感は硬くなる。そういう違いが2人のフィーリングの違いに出てるかもしれない。

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鶴原:あと、今回のMizuno Proは、ソールの接地面がめちゃめちゃ少ない。ソールのヒール側とトゥ側が結構削られて3モデルとも接地面をすごく短くしてある。245でもおそらく抜けはかなりいいと思いますね。

小倉:バウンスも前のモデルより増やしたんじゃなかったかな?その分面取りをしてるのかもしれないですね。

鶴原:その辺はちょっと昔のミズノとも変わって来てるのかなと思う。昔はヒール側が出ているモデルなどもあったけど、結構削って抜けをよくしているのを今回感じました。

小倉:Mizuno Proという名前だけに、ある程度狙うという性能を前提に作り分けられている3種類です。スコアをきっちり整えていきたい人たちがスタイルに合わせて選んでもらえればいいなと思いますね。

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※本記事はスポーツナビが独自で企画したものです。記事内の商品選定や評価はスポーツナビまたは出演者の方の判断にもとづいています。記事内で使用している商品画像はメーカーから画像・サンプルをお借りした上で使用、撮影しています。
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ゴルフメディアで活躍する識者たちが、人気のギアを徹底解説! ドライバーからアイアン、パターといったクラブ一式はもちろん、シューズやウェア、距離計など、ゴルファー必須のあらゆるギアをご紹介していきます。

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