日本シリーズで激突! 両軍OBの能見篤史×糸井嘉男が阪神・オリックスを徹底分析

本間勲(スリーライト)

なぜオリックスから好投手が出続けるのか?

 オリックス・バファローズは最終的に2位・ロッテに15.5ゲーム差をつけ、圧倒的な強さでパ・リーグ3連覇を達成した。しかし昨年までオリックスに在籍していた能見さんは「ゲーム差ほど圧倒的な戦力はなかったのではないか」と話す。

 今シーズンは絶対的な存在であった吉田正尚選手が抜け、足のスペシャリストもリーグを代表するようなホームランバッターがいるわけでもない。今シーズンは113試合に出場して打率.307をマークした頓宮裕真選手やシーズン序盤に茶野篤政選手が健闘したが、杉本裕太郎選手、宗佑磨選手、中川圭太選手など、目立った活躍を見せてはいない。

 昨シーズンオフにFAで森友哉選手を補強したものの「突出している選手がいない」(能見)なかで、約120通りものオーダーでやりくりしてきたオリックス。日替わりメンバーだが、調子がいい選手を調子がいい時に起用するなど、中嶋監督を含めた首脳陣のマネジメントの力が大きいと2人は分析している。
 一方で、今シーズンも16勝6敗の成績を残した山本由伸という絶対的なエースを筆頭に、3年連続で10勝以上をマークした宮城大弥投手など、今シーズンも期待通りの成績を残したオリックス投手陣。昨シーズンまでチームメイトとして彼らを間近で見ていた能見さんは、選手たちの「個々の能力の高さ」にびっくりしたと移籍当時の印象を振り返る。少しのきっかけがあれば劇的に変わるような選手がすごく多いと感じたと言う。

 特に2人が今シーズン目を見張ったのは、プロ初登板で今シーズンの開幕投手を務めた山下舜平大投手だ。山下投手は昨年までのファーム防御率はそこまで良かったわけではない。能見さんによると、その理由はストレートとカーブの2つの球種しか使っていなかったからだという。動画ではそ山下投手育成のポイントについて詳しく語ってくれた。また、山下投手のようなポテンシャルを秘めた若い投手が次々と頭角をあらわすのはなぜなのか? 糸井さんも納得する能見さんの解説をぜひ動画でチェックしてほしい。

 そして阪神に引き続き、「今シーズンのオリックスMVP」を発表! 糸井さんは「あの選手しかいないでしょ」と話すが、2人が書いた名前は別の選手だった。2人が絶賛したオリックスの選手とは?

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