【人気アマが試打】こんなに簡単にアプローチできるの!? PING「ChipR」をラウンドで使ってみた

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みなさん「チッパー」と聞くとどんなイメージがありますか?アプローチが苦手な人が使うクラブで、使うのに少し抵抗があったり、恥ずかしいと思う方も多いと思います。確かに一般的なチッパーは、ヘッド形状も独特なので、抵抗を持つ人がいるのも分かります。そんなイメージを完全に払拭するチッパーがPINGから発売されています。

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一見すると普通のアイアンに見えますよね?同伴者が使っていても言われないとチッパーだと気が付かないレベルです。それでもチッパーとしての役割をしっかりと果たしてくれます。

今回オレンジマンがラウンドで使う機会があったので、実際の使用感や注意点を深堀りしてみました。

スペック詳細

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まずは試打クラブのスペックの詳細を見てみましょう。

・ヘッド素材:431ステンレススチール
・ロフト角:38.5°
・ライ角:70°
・バウンス角:8°
・クラブ長:34インチ(33、35インチ有り)

ロフト角は一般的なアイアンの8番相当で、ライ角は一般的なパターの70°です。クラブ長も33〜35インチなのでパターと同じですね。

見た目はアイアンっぽいですが、アイアンではあり得ないライ角と短さなので、このクラブはアイアンではないと明確に分かります。

実際に打ってみた!

ラウンドではいろんなシチュエーションから打ってみました。まずは一番出番のありそうなグリーン周りのカラーからです。

見た目がアイアンなのでアプローチのように構えたくなりますが、握りもパターと同じで、スタンスもパターと同じにします。打ち方もパターと全く同じ打ち方を意識しました。

そのまま打ってみると、きれいなランニングアプローチに!あまりにも簡単でビックリしました。キャリー:ラン=3:7といったところです。距離感はパターよりやや弱くなる傾向にあり、最初はショートしていましたが、それが分かってくると徐々に距離感はつかめます。とにかくラク。この一言に尽きますね。

次にラフです。グリーンカラーより外の場合。打ち方がパターと一緒なだけあって、クラブ軌道はダウンブローではなくレベルブローになります。
そうなるとボール手前にあるラフは若干気になります。ですが、打てないほどでもなく、なんなく打つことができました。芝の抵抗は感じるものの、ウェッジと違いソールが広いので滑りもよく、抜けも良かったですね。ということで、グリーンカラーより外のラフも対応可能でした。

次は傾斜です。まずは左足上がりのライ。結論から言うと、これも打てます。通常よりも最初の弾道は高くなりますが、なんなく打つことができました。

次は左足下がりです。左足下がりということは、ボール手前の地面はボールより高いことになります。この場合は、パターのようにレベルブローに打つとボール手前の地面当たってしまうので、打ちやすいとは言えません。やはり左足下がりのライではアプローチの方が良さそうですね。

ウェッジのようにダウンブローに打てば打てないこともないのですが、それをやり始めるともはやチッパーの意味はなくなってしまうので、個人的にはチッパーでパターの打ち方以外の打ち方は、覚える必要がないと思います。というか、それができるならウェッジが打てるはず……。

チッパーにはこんなメリットがある

アプローチのときは、トップしてグリーンを出てしまったり、シャンクが出たり、ダフってチャックリが出てしまったりというミスを恐怖に感じていると思います。

しかし「ChipR」を使えば、このアプローチの三大ミスが激減します。

まずはトップのミス。アプローチでトップをしてしまうと、ピンを通り越してグリーンをオーバーしてしまうなど難しいシチュエーションを呼んでしまいます。ウェッジにはロフト角が多くついているので、フェースより先にリーディングエッジが当たりトップが起こります。ただ「ChipR」はロフト角が少ないので、多少のトップでもフェース下部に当たり、致命的なトップが起りにくいのが特徴です。

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次はシャンクです。シャンクが出てしまうと余計に萎縮してアプローチが怖くなってしまいますよね。シャンクはクラブのネックに当たることで起こるのですが、これはアプローチのようにクラブを上げて下ろす打ち方をするから、スイングにエラーが起きてシャンクを誘発するのです。しかし、「ChipR」ではクラブを上げて下ろす打ち方ではなく、パター同様に後ろに引いて前に出す打ち方ないので、シャンクが出るほどのスイングエラーは起こりません。
そもそもパターでシャンクはしないですからね。

最後はダブりやチャックリです。これが起こると1ヤードも進まないこともありますよね。これはウェッジのリーディングエッジがボール手前の芝に突き刺さってしまうことで起きます。ただ「ChipR」はリーディングエッジが丸みを帯びていて、なおかつソールも分厚く丸みを帯びています。これにより格段にダフりやチャックリが軽減できます。多少ダフってもソールが滑ってくれるので大きなミスにはなりにくいですね。

ただし、気をつけたいことも……

「ChipR」は良くも悪くもアイアンにソックリな見た目をしています。そのため、どうしてもウェッジっぽく構えたくなるし、アプローチっぽく打ちたくなります。前述の通り、ライ角やロフト角からしてもチッパーをウェッジのように打つのは難しいのです。

「ChipR」を使うときのポイントは、いかにアプローチ感、ショット感を消せるか、がポイントになります。そのためには、アドレスからしっかりパター感を出していくのが重要だと思います。

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アプローチのように両腕を伸ばすのではなく、パターのように肘にゆとりを持たせて構えたいですし、そうすることで手首が使えなくなるので、アプローチ感は消せます。スタンスもアプローチのようにオープンにせず、ラインに対して真っ直ぐ立つことや、ボール位置もアプローチのように右足寄りではなく、パターのように左目の下にボールを置きたいですね。握りはもちろんパターと同じ握りにするのも忘れないようにしましょう。

打ち方は、テークバックを上げるイメージより、引くイメージがいい。インパクトは、強く(加速)より、あくまでもパターのように緩く加速していく程度でいいと思います。何度も言いますが、とにかくアプローチ感を消したいですね。

あと、握り方をクロウグリップなどの特殊な握りにしてアプローチのように振れなくするのもアリです。

また「ChipR」グリップはアイアンのようなグリップが装着されているので、それもまたアプローチ感を想像させる一因になっています。いっそのことスーパーストロークなどのパター専用のグリップに交換してしまうのもアリだと思います(※ただし、アイアンにパターグリップを挿すと、競技などでは使用できない場合もあるので注意が必要です)。

まとめ

ラウンドで使ってみて感じたのが、「ChipR」はどんな状況でも対応できるクラブではなく、ランニング系のアプローチに特化したクラブだということです。
全てのシチュエーションにランニングアプローチが適切ということではないですが、大半のシチュエーションはランニングアプローチで対応ができるので、これまで損していた一打を減らすことは大いに期待できると思います。

チッパーと聞くとどうしても抵抗があったり、恥ずかしいと思う気持ちも分かります。ですが、ゴルフは上がってナンボ!飛ぶクラブ、曲がらないクラブ、打ちやすいクラブ、寄るクラブ、よく入るクラブ、それがあるなら使わない手はないと思います。

PINGの「ChipR」は見た目でも、アイアンに近いですし、これまでのいかにもチッパーという感じがしないのも特徴ですね。少しでもアプローチに不安がある方には、強い味方になってくれると思いますよ。

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※本記事はスポーツナビが独自で企画したものです。記事内の商品選定や評価はスポーツナビまたは出演者の方の判断にもとづいています。記事内で使用している商品画像はメーカーから画像・サンプルをお借りした上で使用、撮影しています。
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著者プロフィール

ゴルフメディアで活躍する識者たちが、人気のギアを徹底解説! ドライバーからアイアン、パターといったクラブ一式はもちろん、シューズやウェア、距離計など、ゴルファー必須のあらゆるギアをご紹介していきます。

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