千葉Jの三冠か、琉球の初優勝か…今シーズンのBリーグ王者に輝くのは?試合の注目ポイントを解説!【B MY HERO!】

千葉ジェッツ vs. 琉球ゴールデンキングス

天皇杯決勝は千葉Jが制し、レギュラーシーズンでは1勝1敗と互角の成績を収めている 【(C)B.LEAGUE】

「クラッチタイムの支配者たれ!」

入江 千葉Jと琉球という組み合わせは、今年の天皇杯FINALと同じカードとなります。その時は千葉Jが11点差で勝利していますが、試合全体を見ると非常に接戦でした。レギュラーシーズンでは4月の頭で対戦し、ともに1ケタ点差で1勝1敗。実力的には大きな差はなく、ほぼ互角であるという印象です。

 ただ、一つ忘れてはいけないのが、この3試合には千葉Jのギャビン・エドワーズ選手が負傷のため欠場していたということです。帰化選手枠の選手でもあるので、選手起用への影響は甚大だったと思います。今回の対戦では、そこでどのような変化が生まれるのかも注目ですね。

6thマンとして共にチームに好影響をもたらしている西村とフリッピン 【(C)B.LEAGUE】

――注目のマッチアップは?

入江 西村文男選手(千葉J)とコー・フリッピン選手(琉球)のマッチアップです。ともに控えのポイントガードで、6thマンとしてコートに登場する選手。西村選手は試合の流れを落ち着かせ、整えるのが持ち味。一方でフリッピン選手はチームに勢いをもたらす選手で、“CS男”と呼んでいいほど過去2大会同様に今大会でも躍動しています。

 全く違うタイプではありつつも、ともにベンチから登場してチームに多大な影響を与えるという点では同じ。今回の対戦ではどちらがよりその仕事を全うできるかが、非常に大きなポイントになるのではと思っています。

――この試合のポイントを一言で表すと?

入江 「クラッチタイムの支配者たれ!」です。過去の対戦成績から見ても接戦が予想されるこのカード、やはり第4クォーターまで大きく点差は開かない展開になると思います。だからこそポイントとなるのが、その勝負所、いわゆるクラッチタイムで千葉Jのエースである富樫勇樹選手と琉球のエースである今村佳太選手のどちらが活躍できるのか、試合を“支配”できるのかというところ。

 レギュラーシーズンで対戦した際、Game1では富樫選手が第4クォーターに勝利を決定づける3ポイントを決めて千葉Jが勝利。逆にGame2では、今村選手が試合時間残り3秒のところで勝ち越しの“3点プレー”を決めて、琉球に白星をもたらしました。はたしてFINALSではどちらが輝くのか、ぜひ注目してほしいです。

 もちろん今挙げた2人以外にも、千葉Jには原選手やロー選手、クリストファー・スミス選手といった勝負強い選手がいますし、琉球にも岸本隆一選手や松脇圭志選手、古巣戦に燃えるであろうジョシュ・ダンカン選手とタレントがそろっています。Bリーグ王者を決める戦いにふさわしい好カード、横浜アリーナが最高潮に盛り上がる試合を期待しています。

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日本バスケを盛り上げよう! 2016年に生まれたプロバスケットボールリーグ、「Bリーグ」と時を同じくして立ち上がった、日本バスケの魅力を伝えるバスケットボール専門サイト。男女日本代表、NBA、高校バスケもアツくフォローしています。

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