【試打計測】テーラーメイド「ステルス」vs.「ステルス HD」アイアンを打ち比べてみた

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ティーチングプロの石井良介さんに、テーラーメイド「ステルス アイアン」と「ステルス HD アイアン」をそれぞれ試打比較していただきました。

ステルスHDアイアン試打  ※#7(ロフト角30°) シャフト:KBS MAX MT80JP

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ステルス HD アイアンは、今までのテーラーメイドのアイアンでは見たことのないようなソール形状です。

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そしてフェースの低さ。7番アイアンでロフト角が30°です。7番アイアンとしては最近主流になっているロフトかと思います。これだけフェースの高さが低いので、低重心でボールの上がりやすいアイアンという位置づけになります。

ポイントとしてはHD(ハイドロー)の「高さ」の部分、球の上がりやすさが見た目の形状・ロフトからも分かるでしょう。

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構えた感じは従来のテーラーメイドのアイアンの顔はしていますが、それをつぶした感じで少し細長く見えます。テーラーメイドのアイアンは、ステルス・SIM2 MAXとかは少し四角っぽい形状をしていたと思いますが、割とヒールとトゥの高さが少ないです。

でも上から見るとそんなに違和感はないかもしれません。売り場にあるとユーティリティをそのままアイアンにした形状に見えますけど、上からかまえてみるとそんなこともなくニュートラルなクラブっぽいです。ただ構えたときにバックフェース側の下部分が見えるので、そこが見えるのが苦手な人には苦手な顔なのかなと思いますけど、僕は気にならないです。

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試打1

ぶっ飛びという感じの印象ではないですけど、しっかり高さを出してくれるアイアンなのかなと思います。

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試打2

しっかり打ち込んだときに柔らかさを感じます。結構距離も出てますね。テーラーメイドの近年のパターンとして、ドライバー・フェアウェイウッド・レスキューまでは、プロゴルファーとアマチュアゴルファーはわりと同じものを使うことが多いのですが、アイアンが急にアマチュア向けのモデルになってしまうのです。

今回、ステルス2 HDモデルのドライバー・フェアウェイウッド・レスキューを買っている方が、アイアンを選ぶときに 2022年に発売したステルス アイアンでもいいとは思うのですが、やっぱり高さとつかまり感がほしいという要望に答えて、ステルス HD アイアンが発売投入されたと思います。

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試打3

ちょっと薄い当たりでしたが、見ての通り、高さはパンと出て距離の落ち込みも少ないです。

僕がステルス HD アイアンをあえて使わないとしたら、ボールを曲げづらい、意図せずボールが浮いてしまう、これだけソールが分厚いとやはり操作性があまりよくない点が挙げられると思います。

ただ、そこは今までずっと使っていたクラブとの慣れという部分も大きいでしょう。そう考えたときに球は上がりやすい方がいいとか、芯を外したときにも真っ直ぐ飛ばしてくれる方がいいとか、ボールは曲がらないで真っ直ぐ飛んでくれた方がいいとアイアンに求めている方みんなが対象のクラブだと思います。

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試打4(スライス気味のボールを打つ)

スライスかけられますね。

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試打5(フック気味にボールを打つ)

ちゃんとつかまってくれます。何より球が高いし、強い。一生懸命僕は曲げようとしてるんですが、曲がり幅が狭いということはやはりクラブの慣性モーメントの力なのでしょう。球が曲がりにくいアイアンだと思います。

ステルスアイアン試打  ※#7(ロフト角28°) シャフト:KBS MAX MT85JP

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2022年に発売されたステルスアイアンも打ちたいと思います。

ステルス HD アイアンを試打した後なので、すごい正統派な感じに見えます。テーラーメイドが出しているP790アイアンが近いかもしれませんね。P790と比べるとステルスアイアンの方がより大きいです。テーラーメイドのアイアンの流れの中で、P7MC・CB・P770・P760・P790とかいろいろ難しめのラインナップが多い中で、ある意味唯一と言っていいくらいやさしいアイアンの位置づけだと思います。

このステルスアイアンとは別にSIM GLOIRE系統のアイアンもありますが、重さがある中でいうと一番やさしいアイアンという位置づけにステルス HD アイアンが入ったのでそこで色分けがはっきりできると思います。形状的には誰が見てもきれいないいアイアンです。

僕がベタ褒めしてた前作のSIM2 MAXアイアンと比べたら、尖っている部分がマイルドになったというのがステルスアイアンに対するイメージでしたが、久しぶりに打ってみたいと思います。

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試打1

これは完成度の高いアイアンです。実際に2022年度からのアイアンの売り上げを見ても、ステルスアイアンはすごい評価が高いです。

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かまえた印象もまとまったきれいな顔をしたアイアンで、ソール幅は割と広めなのでミスにも強そうな感じも見て取れます。打感も弾くわけでもなく柔らか過ぎず、高バランスで仕上がっているクラブだと思います。

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試打2

ムチッと柔らかい感じで距離も出ます。7番でロフト28°でキャリー166ヤード飛んでいますが、高さも出て距離も出てスピン量もちゃんと入っているので、ゴルフ場でなんの問題もなく武器になるアイアンだと感じます。

ステルスアイアンとステルスHDアイアンを打ち比べた結果

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ステルスアイアンとステルスHDアイアンを改めて打ち比べてみました。

新発売のステルス HD アイアンの方が、やはりソールやフェース面の形状が明らかにやさしいし球が上がりやすい、ミスに強い部分をより強調するモデルだと思うのですが、ステルスアイアンも球上がりやすくて正統派なので、ステルスアイアンをベースに、よりやさしさにフューチャーしたのがステルスHDアイアンという位置づけで、どちらも打ち比べてみるいいと思います。

どっちが最新かというよりは、自分が求める性能はどっちのクラブなのかを考えて、両方とも打ち比べていただきたいです。

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※本記事はスポーツナビが独自で企画したものです。記事内の商品選定や評価はスポーツナビまたは出演者の方の判断にもとづいています。記事内で使用している商品画像はメーカーから画像・サンプルをお借りした上で使用、撮影しています。
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著者プロフィール

ゴルフメディアで活躍する識者たちが、人気のギアを徹底解説! ドライバーからアイアン、パターといったクラブ一式はもちろん、シューズやウェア、距離計など、ゴルファー必須のあらゆるギアをご紹介していきます。

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