【試打計測】テーラーメイド「ステルス2」vs.「ステルス2 HD」レスキューを打ち比べてみた

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ティーチングプロの石井良介さんに、テーラーメイド「ステルレスキュー」と「ステルス2 HD レスキュー」をそれぞれ試打比較していただきました。

テーラーメイド「ステルス2」レスキュー試打  ※#4(ロフト角22°) シャフト:TENSEI RED TM60(フレックスS)

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構えた感じのシルエットはきれいな顔をしています。歴代のフェアウェイウッド・レスキューのラインナップは、ずっとテーラーメイドはいい顔のクラブを作り続けていると思います。

僕はSIMのときにレスキューを使っていましたが、強い球になりすぎて、飛ぶけど止まらない悩みを持っていました。前作ステルスのレスキューで結構スピンが入るようになり、グリーンを狙うとき安心して打っていけるようなクラブに仕上がっているという印象を受けました。その辺を試打して確認していきたいと思います。

ドライバー同様にレスキューにもカーボンクラウンが搭載されています。重心を低くおさえて余剰重量をうまく配置し、ドライバーを小さくしたようなテクノロジーが全部詰まっていると思います。フェースはドライバーのみカーボンで、レスキューは金属になっています。

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レスキューはフェアウェイウッドを圧縮したような感じで、貫通型のスピードポケットも付いていてボール初速をアップする機能もあります。

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試打1

4番でロフト角22°、シャフトはTENSEI RED TM60(フレックスS)です。構えやすいクラブだと思います。左に行きそうな嫌な感じがしません。

高い球で少しスピンも入って、ボールが止まりやすそうな感じでいいですね。極端にキーンと弾く打感ではなく、少しフェースに乗るような柔らかさも感じる打感だと思います。アイアンライクに攻めていけますが、機能はウッド型の球の上がりやすさとつかまりも感じることができます。

僕はテーラーメイドのレスキューをよく「魔法の杖」という表現をしていますが、本当によくできているクラブだと思います。

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試打2

本当に球が上がりやすいですね。こういうロフトの長さのクラブのときには、つかまり過ぎてしまうことを警戒する方が多いと思いますが、そういう部分もちゃんと抑えられています。おそらく「ステルス2 HD」との役割分担、性格付けのためではないかと思います。

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試打3

何も不満がないですね。打感もよく距離も出ます。高さもちゃんと出てボールも止まりそうですね。

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飛びの部分に関しては、前作・前々作のクラブと比べても明らかに変わっています。飛ぶだけではなくスピンも入って、ボールをグリーンに止めることができる「ステルス2」はすごいなと思います。

テーラーメイド「ステルス2 HD」レスキュー試打  ※#4(ロフト角23°) シャフト:TENSEI RED TM60(フレックスS)

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番手はステルス2と同じ4番ですが、ロフトが23°になっています。これだけで通常版の「ステルス2」と比較したときに、「ステルス2 HD」の方がより高い球を求めてるところがわかります。ソール幅が広く、重心を下げてボールを上げやすくしているのだと思います。

実際にロフト22°や23°くらいは、多くのゴルファーにとっては170〜180ヤードくらい、飛ばせる人は200ヤードくらい打てるかもしれません。ゴルフ場で使うシーンは、やはり何とかしてほしいときでしょう。グリーンの近いところまで運んでくれる、またはグリーンに乗せてくれる性能が「ステルス2 HD」レスキューにあるのかどうか、チェックしていきたいと思います。

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試打1

構えると、「ステルス2」と比べても「ステルス2 HD」の方が左に行かないと思わせるような感じを受けます。

やはりちょっとつかまり、高い球でキャリーも出てると思います。

HDは前作のステルスからドライバーに投入されましたが、「ステルス2」からドライバー以外にもフェアウェイウッド・レスキュー、今回はアイアンまでHDシリーズができました。対象ユーザーをちゃんと分けて、もっと幅広いユーザーにステルス2の良さを伝えたいと思ってメーカーが作っているのをひしひしと感じます。

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試打2

とても打ちやすいです。打った瞬間に打ち出す球の高さをすごく感じて、1度のロフト違いと思わないくらい高さがポンと出るのが特徴なのかなと思います。

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試打3

本当にポンと高い球になるのがこのデータからもわかるでしょう。最高到達点も高いですし、結構ストレートボールになっています。やはり170〜180、200ヤードくらいのところを狙うときにボールの上がりやすさはとても重要だと思いますが、ステルス2 HDはいきなりポンと高い球が出ます。

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ドライバーほどHDのドローを感じなくて、むしろ「ステルス2 H」なんじゃないかというくらい球が上がりやすい。でもそんなに極端につかまるという味付けではないと思います。

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「ステルス2」レスキューが少しつかまらないくらいの位置付けというところから比較すると、「ステルス2 HD」の方が少しつかまっているという言い方もできると思います。

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試打4

ちょっとインから入れて少しつかまる感じのボールを打ってみましたが、やはり高さが出やすく大幅に曲がるということも無いので、安心して使えると思いました。

打ち比べた結果

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「ステルス2」「ステルス2 HD」のレスキューを打ち比べてみました。わずか数発ずつでしたが明らかに球質が違うと思いました。

左に行くのを抑えたい人、長い距離が怖い人は「ステルス2」を選ぶといいと思います。球の上がりやすさや、最高到達点からグリーンを絶えず狙っていきたいなら「ステルス2 HD」がハマる人も多いのではないかと感じさせる結果になりました。

レスキューと言うくらいですからお助け要素満載で、ゴルフ場で困ったときに使えるパフォーマンスは約束されるでしょう。ぜひ皆さんも打ってみてください。

テーラーメイドのレスキューをチェック

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※本記事はスポーツナビが独自で企画したものです。記事内の商品選定や評価はスポーツナビまたは出演者の方の判断にもとづいています。記事内で使用している商品画像はメーカーから画像・サンプルをお借りした上で使用、撮影しています。
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著者プロフィール

ゴルフメディアで活躍する識者たちが、人気のギアを徹底解説! ドライバーからアイアン、パターといったクラブ一式はもちろん、シューズやウェア、距離計など、ゴルファー必須のあらゆるギアをご紹介していきます。

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