地元ファン、卒業生から続々と届く応援メッセージ 21世紀枠3校がセンバツ初戦に挑む

三和直樹

城東(徳島):部員13人の晴れ舞台

部員13人で“聖地”の土を踏んだ城東。開会式ではプラカードを持った女子マネージャーの永野さんを先頭に力強く行進した 【写真は共同】

 大会5日目(3月22日)の第3試合には、同じく21世紀枠で甲子園初出場の城東(徳島)が登場。1902年創立で100年以上の歴史を持つ同校の卒業生たちも、喜びもひとしおだ。

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 県内屈指の進学校で、2021年に亡くなった作家で僧侶の瀬戸内寂聴さんら各界に多くの有能な人材を輩出してきた。1996年創部の野球部でも毎年、部員の約半数は国公立大に進学。そして何より、現チームは、2年、3年ともに6人ずつの選手12人に女子マネージャー1人を加えた計13人のみという少なさ。その中でも自主性と創意工夫による「考える野球」を実践し、昨秋の県大会でベスト4入り。昔を知るOB、現チームの事情を知ったファンから温かい応援メッセージが届いている。

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 守備練習では、それまで運動未経験だったという永野悠菜マネージャー(3年)がノッカー役を務めてきたことも話題となっており、今大会から甲子園での女子部員の試合前ノックが解禁となったことで、城東の「試合前練習」にも注目が集まる。

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 抽選の結果、初戦の相手は強豪・東海大菅生(東京)。力的にはハッキリと格上になるが、森本凱斗主将を中心に「自分たちの野球をする」と誓い合い、真っ向勝負を宣言。チームの武器は機動力。昨年4月からチームを指揮する新治良佑監督は、選手たち自身による判断と決断を重視し、ノーサインでの盗塁、あるいはサインと異なるプレーも推奨。城東を応援するファンは、「悔いのない戦い」を期待している。

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著者プロフィール

1979年1月1日生まれ。大阪府出身。学生時代からサッカー&近鉄ファン一筋。大学卒業後、スポーツ紙記者として、野球、サッカーを中心に、ラグビー、マラソンなど様々な競技を取材。野球専門誌『Baseball Times』の編集兼ライターを経て、現在はフリーランスとして、プロ野球、高校野球、サッカーなど幅広く執筆している。

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