地元ファン、卒業生から続々と届く応援メッセージ 21世紀枠3校がセンバツ初戦に挑む

三和直樹
 第95回のセンバツ高校野球が開幕した。新型コロナウイルスの制限緩和により、声出し応援が4年ぶりに解禁された中、全36校が14日間に渡って熱戦を繰り広げる。その中で改めて注目したいのが、21世紀枠で出場する石橋(栃木)、城東(徳島)、氷見(富山)の3校である。

 スポーツナビでは「みんなでつくるチーム情報」の専用ページで応援メッセージを随時募集中。21世紀枠3校に対しても、すでに多くのメッセージが届けられている。(応援メッセージは原文ママ)

石橋(栃木):三度目の正直でたどり着いた甲子園

三度目の正直で甲子園行きの切符を手に入れた石橋。文武両道を貫き、まずは「1勝」を 目指す 【写真は共同】

 大会4日目(3月21日)の第1試合、今大会の21世紀枠出場校の1番手として登場するのが、石橋(栃木)だ。相手は能代松陽(秋田)。初の甲子園舞台を前に、OBから祝福と激励のメッセージが届いている。

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 栃木県南部の下野市に所在する1924年創立の県立高。県内有数の進学校として知られており、毎年、半分以上の生徒が国公立大に合格するなど、高いレベルでの文武両道を実践している。また、2013年から地域の小学生を対象とした野球教室を開催し、NPO法人「野球医療サポート栃木」と協力しながら肩や肘の検診を導入してケガの予防、早期発見につなげており、その取り組みも評価されての21世紀枠選出。彼らの姿を身近に知る地元からの後押しは、強い。

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 21世紀枠の候補になったのは初めてではなかった。89回大会(2017年)、93回大会(2020年)も全国最終候補9校に残りながらも惜しくも落選。今回は“三度目の正直”で掴んだ聖地行きの切符であり、「文武不岐」(学業と部活動を両立させながら人間形成を図る)を信条とする福田博之監督にとっては、真岡高監督時代の75回大会(2003年)も含めて”四度目の正直“。甲子園で戦う準備はできている。

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 今チームは昨秋の県大会でベスト4に進出。左の藤巻翔汰(3年)、右の小林真大(3年)、入江祥太(2年)の3枚が揃う投手力を軸にした「守りの野球」が持ち味で、打線も昨秋は1番・大金莉久(3年)が打率.667をマークし、5試合で計43得点と爆発した。地元・下野市は、特産品の「かんぴょう」が生産量日本一を誇るが、果たして石橋ナインは全国舞台でどのようなプレーを見せてくれるだろうか。

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著者プロフィール

1979年1月1日生まれ。大阪府出身。学生時代からサッカー&近鉄ファン一筋。大学卒業後、スポーツ紙記者として、野球、サッカーを中心に、ラグビー、マラソンなど様々な競技を取材。野球専門誌『Baseball Times』の編集兼ライターを経て、現在はフリーランスとして、プロ野球、高校野球、サッカーなど幅広く執筆している。

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