WBCベストナインを先取り! プールA・Bは日本から最多の5選手を選出

データスタジアム株式会社
 3月8日に火蓋が切られた2023 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)。22日の決勝戦が終わった暁には大会の優秀選手として投手3名、野手9名が選出され、この中からMVPが選ばれる。活躍の機会が多くなる関係で大会の準決勝以降まで勝ち上がったチームから選ばれる傾向にあるが、本企画では1次ラウンドを対象に、全20チームから印象的な活躍をした選手を独自のベストナインとして取り上げる。今回はプールA・Bのチームから選出する。

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投手 山本 由伸(日本)4回 0失点 8奪三振

【Photo by Masterpress - Samurai Japan/SAMURAI JAPAN via Getty Images】

 プールBの1位通過をかけた1次ラウンド最終戦のオーストラリア戦に先発。平均球速153.3キロの力強いストレートを中心に、決め球のフォークも15球投じて7度の空振りを奪うなど相手打線を翻ろう。4回を投げて許したヒットはわずか1本のみで、無失点8奪三振と寄せ付けず、日本の無傷の4連勝に大きく貢献した。

投手 パク・セウン(韓国)6回 0失点 9奪三振

【Photo by Matt Roberts - SAMURAI JAPAN/SAMURAI JAPAN via Getty Images】

 日本戦の7回に2死満塁で登板し、岡本を左飛に打ち取りピンチを脱するなど、1回3分の1を投げて無失点に抑えた。さらに2日後のチェコ戦に先発すると、鋭く曲がるスライダーと大きく縦に変化するカーブを効果的に使い、チェコ打線から8つの三振を奪い、5回途中まで無失点と好投。チームに勝利を呼び込んだ。

投手 M.ロメロ(キューバ)6 2/3回 0失点 10奪三振

【Photo by Gene Wang/Getty Images】

 8日のオランダ戦で1回を投げて無失点。10日のパナマ戦では4回の無死一三塁のピンチに登板すると、最初の打者から三振を奪い、続く好調な2、3番の選手を打ち取って見事無失点に抑えた。さらに2日後のチャイニーズ・タイペイ戦では3回の打席途中から登板し、2回3分の2を投げて1安打無失点。中継ぎとしてフル回転の活躍を見せた。

捕手 ヤン・ウィジ(韓国)打率.400 2本 5打点

【Photo by Kenta Harada/Getty Images】

 初戦のオーストラリア戦で一時逆転となる3ランを放つと、翌日の日本戦ではダルビッシュから先制2ランを左中間スタンドに放り込んだ。2本のアーチはいずれも甘い変化球を引っ張ったものであり、絶好球を逃さないベテランらしい仕事が光った。強打で目立った今大会だったが、24スイングで空振りはわずか2回とバットコントロールの面でも優れた能力を披露した。

一塁手 ジャン・ユーチェン(チャイニーズ・タイペイ)打率.438 2本 8打点

【Photo by Gene Wang/Getty Images】

 4番・ファーストで全4試合にスタメン出場し、打率.438を記録。10日のイタリア戦では6回に同点2ラン、11日のオランダ戦では2回に勝ち越しのグランドスラムを放つなど、要所で勝負強さを発揮した。特筆すべきは全7安打をその打席の最初のスイングで記録している点で、初見の投手との対戦が多い国際舞台に素早くアジャストし、主砲の役割を全うした。

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日本で唯一のスポーツデータ専門会社。 野球、サッカー、ラグビー等の試合データ分析・配信、ソフト開発などを手掛ける。

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