連載:WBCプール展望&ライバル国分析

【WBC優勝候補分析】V候補筆頭のドミニカ共和国 サイ・ヤング賞右腕擁する投手陣とスターが並ぶ豪華な打線

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 開催がいよいよ目前に迫ってきたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)。6年ぶりとなる大会の開催に先駆けて、出場各国のロースターが発表されつつある。今大会は開催前から有力なメジャーリーガーが参戦を表明することも多く、過去の大会以上に熱い戦いが繰り広げられることだろう。本コラムでは、その中でも主要な4カ国の顔ぶれを確認して、それぞれのチームの強みや弱点を探ってみたい。

※内容は2023年2月6日時点の情報をもとに執筆
※その後3月5日にウラジミール・ゲレロJr.選手の出場辞退が発表されました

リリーフ陣は大会屈指の層の厚さ

160キロ前後の速球を武器とする剛腕サンディ・アルカンタラ(マイアミ・マーリンズ)は、ローンデポ・パークのマウンドで快投必至か 【Photo by Michael Reaves/Getty Images】

 先発投手の中心となるのは、昨季ナ・リーグのサイ・ヤング賞に選出されたサンディ・アルカンタラだ。160キロ前後の速球を武器とする剛腕は、14勝を挙げて防御率2.28をマークしている。1次ラウンドから決勝までを戦うローンデポ・パークは、所属するマーリンズの本拠地ということもあって、慣れ親しんだマウンドでの登板でもある。そのアルカンタラに続くのが、アストロズのローテーション投手であるクリスチャン・ハビエルだ。昨年は11勝、防御率2.54と活躍し、ポストシーズンでも3試合の登板で1失点のみとチームのワールドシリーズの制覇に貢献した。短期決戦で頂点に立った経験はWBCという大舞台でも生きるに違いない。
 残るメンバーの多くがリリーフ専門の投手だ。昨季30セーブをマークした左腕のグレゴリー・ソト(フィリーズ)、27セーブをマークした右腕のカミロ・ドバル(ジャイアンツ)といった、160キロ前後の速球を投げる剛腕が複数人選出されている。このほか、MLB通算250登板のディエゴ・カスティーヨ(マリナーズ)など、MLBでセーブを記録したリリーバーが集結していて、僅差の場面での登板経験が豊富な陣容となった。今大会に出場するチームの中で、救援陣の層の厚さは群を抜いている。

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