【補強診断】2球団にA評価判定! 主力の移籍や退団…パ・リーグは勢力図に大きな変化
西武 評価C
一方、リーグトップの防御率を記録した投手陣は、10勝を挙げたエンスと契約延長に成功したことで体制を維持している。また、勝ちパターンとして絶対的な存在だった平良海馬が先発に転向することになった。リリーフの枚数はそろっているだけに、この配置転換はチームにとって大きなプラスとなる可能性を秘めている。そのブルペン陣には、森のFA補償でオリックスから張奕、新助っ人のティノコを迎えて、補強を図っている。
楽天 評価A
一方の野手では、中心選手である浅村栄斗が残留したことが何より大きかった。さらに、チームの課題である右打者の補強に力を入れた。特に涌井秀章との交換トレードで中日から獲得した阿部寿樹の存在は大きいだろう。今季は31二塁打、9本塁打を記録しており、塁上の走者を返す役割が期待される。そのほか現役ドラフトで広島から正隨優弥、新人では社会人出身の平良竜哉、助っ人ではメジャー通算130本塁打の実績を誇るフランコと打力が売りの右打者を次々に迎え入れた。近年は左の好打者はそろっている一方で、浅村に次ぐ右打者を欠いていただけに、彼らへの期待は大きいだろう。投打にバランスの取れた編成ができており、来季は球団10年ぶりの優勝をかけた勝負の年となるはずだ。