識者が選ぶ「花園歴代ベスト15」 2000年以降から“インパクト重視”で選出

斉藤健仁
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斉藤健仁氏が選ぶ「花園歴代ベスト15」 【斉藤健仁】

 大阪の“冬の風物詩”である「花園」こと全国高校ラグビー大会が、今季も12月27日から大阪・東大阪市花園ラグビー場で行われる。開幕が迫る中、ここでは「花園」に魅せられた解説者、指導者、識者に「私的歴代ベスト15」を選んでもらった。第1回は、大会を20年以上連続で取材しているスポーツライターの斉藤健仁氏によるベスト15。自身が本格的に取材した2000年代以降の大会から、「個人的なインパクト重視」でセレクトしてもらった。

FW(8人)

PR 堀越康介(桐蔭学園・神奈川/2011、12、13年度出場)

 現在ではHOの方の印象が強い、日本代表、東京サンゴリアスの堀越選手。高校時代は左PRとしてプレーしていました。1年生から強豪の桐蔭学園でメンバー入りし、3年だった2013年度、惜しくも準優勝でしたが東海大仰星に14-19で敗れて準優勝でしたが機動力、フィジカルの兼ね備えたPRとして躍動。準々決勝くらいだったと思うのですが、当時、高校レベルではあまり見たことのないチョークタックルを一人で決めてターンオーバーした姿が強く記憶に残っています。

HO 中山大暉(桐蔭学園・神奈川/2019年、20年度出場)

【斉藤健仁】

 2番らしくスクラム、ラインアウトのセットプレーに貢献し、さらにボールキャリーとして桐蔭学園の連覇に貢献したのが中山選手でした。2年時は、高校日本代表候補だった一つ上の先輩がレギュラーでしたが、2回戦でその先輩が負傷すると3回戦から先発となり、花園で成長した姿を見せて優勝に寄与しました。3年時も、2番を背負い続けて連覇を達成したチームの中核として存在感を示しました。スポーツナビさんで2019年度から「ベスト15」を選ばせていただいていますが、当然のように2年連続でリストアップした選手です。

PR 垣永真之介(東福岡・福岡/2007、08、09年度出場)

 日本代表、東京サンゴリアスにおいて右PR一筋で活躍している垣永選手。今では『吠えるPR』としてよく知られていますが、その片鱗は高校時代からありましたね。気迫が前面によく出るタイプの選手で、2009年度はキャプテンとして東福岡の優勝に大きく寄与しました。右PRというスクラムの要で、チームでは最重量の選手がプレーすることが多いポジションですが、それでも機動力、そしてボールキャリーも迫力があり、スキッパーとしてチームを引っ張った姿がとても印象に残っています。

LO ワーナー・ディアンズ(流通経済大柏・千葉/2019年度、20年度出場)

【斉藤健仁】

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著者プロフィール

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーとサッカーを中心に執筆。エディー・ジャパンのテストマッチ全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」、「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「ラグビー「観戦力」が高まる」(東邦出版)、「田中史朗と堀江翔太が日本代表に欠かせない本当の理由」(ガイドワークス)、「ラグビーは頭脳が9割」(東邦出版)、「エディー・ジョーンズ4年間の軌跡―」(ベースボール・マガジン社)、「高校ラグビーは頭脳が9割」(東邦出版)、「ラグビー語辞典」(誠文堂新光社)、「はじめてでもよく分かるラグビー観戦入門」(海竜社)など著書多数。

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