連載:球団別プロスペクト&現役ドラフト注目選手

セ・リーグ球団別「期待の若手選手」 複数の若手がタイトルを獲得した今季に続けるか?

データスタジアム株式会社

横浜DeNAベイスターズ

【データ提供:データスタジアム】

【データ提供:データスタジアム】

 DeNAでは2年目左腕の石川達也が防御率、奪三振率ともに抜群の成績をマーク。4年目の宮城滝太もキレのあるフォークを武器に多くの三振を奪い、2人とも今季途中に支配下契約を勝ち取った。来季は一軍のプルペン陣に割って入っていきたいところだ。ルーキー勢では三浦銀二、徳山壮磨が多くの実戦を経験。ドラフト1位の小園健太も8月に二軍で公式戦デビューを果たし、将来のローテーション候補として大きな期待を寄せられる右腕が順調にステップアップを遂げた。

 一方の野手陣では、梶原昂希が4月12日の一軍初出場の試合で本塁打を含む4安打をマークするなど、鮮烈なデビューを飾った。また、2年目の小深田大地は前年.215だった打率を.275まで向上させ、成長をアピール。育成ではルーキーの大橋武尊が出塁率.375、12盗塁を記録し、持ち味を発揮した。今季から本格的に野手に転向した勝又温史は、3割近い打率に加え6本塁打をマークするなど、非凡な打撃センスを披露。支配下登録復帰となれば、し烈な外野のレギュラー争いが繰り広げられる中で面白い存在になりそうだ。

阪神タイガース

【データ提供:データスタジアム】

【データ提供:データスタジアム】

 2年連続でウエスタン・リーグを制した阪神。先発では、新人左腕の桐敷拓馬が防御率0.72と安定感抜群のピッチングを披露。高卒ルーキーの森木大智は、150キロを超える直球を武器に高い奪三振能力を発揮した。村上頌樹は2年連続で最優秀防御率のタイトルに輝き、リーグ最多となる74奪三振を記録。リリーフでは、右のサイドハンド・岡留英貴と育成出身左腕・岩田将貴がともに防御率1点台をマークし、素質の高さを示した。今季12球団トップのチーム防御率を記録した一軍投手陣に割って入ることは容易ではないが、チャンスは巡ってくるに違いない。

 一方の野手陣では、高卒1年目の2人が類まれな打撃センスを発揮。ドラフト4位の前川右京は故障による長期離脱があったものの、21試合で3本塁打をマーク。ファーム日本選手権でも一発を放った。7位の中川勇斗は、リーグ平均を大きく上回る打率とOPSを記録するなど、打てる捕手として期待をもたせる活躍を見せた。また、大砲候補の3年目・井上広大はいずれもリーグ2位となる11本塁打、70打点をマーク。来季はチームの次世代を担う若き逸材たちがどのようなアピールを見せるのか、目が離せない。

2/4ページ

著者プロフィール

日本で唯一のスポーツデータ専門会社。 野球、サッカー、ラグビー等の試合データ分析・配信、ソフト開発などを手掛ける。

新着記事

編集部ピックアップ

コラムランキング

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント