連載:球団別プロスペクト&現役ドラフト注目選手

セ・リーグ球団別「期待の若手選手」 複数の若手がタイトルを獲得した今季に続けるか?

データスタジアム株式会社

読売ジャイアンツ

【データ提供:データスタジアム】

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 巨人の投手陣では、育成出身の新人右腕・菊池大稀がリーグ平均を大きく上回る奪三振率13.30を記録。高卒3年目の井上温大は、シーズン終盤に一軍でプロ初勝利を挙げるなど、ステップアップを遂げた。他には、4年目の横川凱がチームトップの7勝を記録。育成選手として再契約を結んだ来季は、より一層のアピールを見せて主戦場を一軍へと移したい。また育成右腕の京本眞は、公式戦初登板となった9月の二軍戦で5回1安打無失点の投球を披露。首脳陣からの評価も高いだけに、今後が楽しみな存在だ。

 一方の野手陣では、2年目の秋広優人が打率、本塁打、打点すべてでルーキーイヤーを上回る成績を収めるなど、順調な成長ぶりを示した。一軍の出場こそなかったが、飛躍に向けて収穫のあるシーズンとなっただろう。また、一軍でも出番をつかんだ中山礼都は二軍で出塁率.348を記録。ショートのレギュラー候補として期待がかかる。3年目捕手の山瀬慎之助は、2年連続で1割台だった打率を良化させ、守備でも盗塁阻止率.538を記録するなど存在感を高めた。

広島東洋カープ

【データ提供:データスタジアム】

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 広島の投手陣では、高卒2年目の小林樹斗が7試合の先発で4勝を記録。コンディション不良もあって6月上旬以降は登板がなかったが、潜在能力の高さを示した。ドラフト2位ルーキーの森翔平は、9月に一軍でプロ初先発初勝利をマーク。森下暢仁がオフに手術を受けた影響で開幕に間に合うかどうかが不透明なこともあり、春先のアピール次第では開幕ローテーション入りも望めそうだ。また、5年目の藤井黎來はリーグ平均を上回る奪三振率を記録。一軍でも12試合に登板するなど経験を積んだ。

 一方の野手陣では、中村健人と末包昇大がともにウエスタン・リーグの平均を上回るOPSを記録。一軍でも奮闘を見せ、即戦力ルーキーが実力の高さを証明した。また、4年目の羽月隆太郎はリーグ2位の16盗塁をマーク。機動力野球を掲げる新井貴浩新監督に持ち味をアピールし、来季は出場機会をさらに増やしたい。また、強肩が自慢の矢野雅哉は粘りのバッティングで多くの四球を選び、出塁率.369を記録。来季は打撃面でさらに成長を示すことができれば、内野のレギュラー陣を脅かす存在となり得るだろう。

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