チアリーダーであり続ける土屋炎伽の“チアスピリット” 「Xリーグの魅力はスタジアムにある」
チアリーダーとタレントと二足のわらじをはく土屋炎伽 【本人提供】
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「誰かを応援する経験を生かしたい」
アメフトの試合においてチアリーダーの存在は欠かせない 【本人提供】
就職活動の時期と同じくして、応援団では「幹部」の立場が始まります。その役割に真摯(しんし)に取り組みながらの就活は、私にとって大きな葛藤を生みました。なぜなら就活において「応援団の活動は、学生時代の経験として十分ではない」と言われることが多かったからです。
求められるのは多様性のある活動や、グローバルな経験。でも、人が人を応援する経験は、本当に社会で生かせないのだろうか?その葛藤はどんどん膨らみ、就活への考え方を変えたほうがいいのではないかと思っていた矢先、部室に届いたのが「富士通チアリーダー部」からの募集が入った封筒でした。あの封筒を見つけた瞬間の「これだ!」という衝撃は、今も忘れられません。富士通という企業に興味もあり、迷わずオーディションを受けました。
チアリーディングとチアダンスは違うので不安はありましたが、「応援をする」ことが最大の目的であるならば、私の経験は生かせるはず。その気合だけで突破できたのではないかと思います。
アメフト知識0からのスタート
大学卒業後、富士通フロンティアーズのチアリーダーとして奮闘 【©X LEAGUE】
たとえばアメフトに親しみの薄い方が試合を見た場合、「なぜ止まるのか?なぜ交代するのか?」という部分が理解できないまま見る方も多いかと思うのですが、大学時代の私も同じでした。
しかし同時に、そういったルールの理解を飛び越えて、非常に魅力的なスポーツであることも実感していましたし、数ある競技の中でも、チアリーダーが担う役割や見せ場が多い競技であることも感じていました。
その実感を活動に結び付けるためには、ルールとチームへの理解が必要です。とにかく必死で学んだ1年目でした。