Bリーグ初の決勝東西対決を演じるのはどのクラブ? セミファイナルの注目ポイントを解説!/B MY HERO!

川崎ブレイブサンダースvs 宇都宮ブレックス

「矛盾対決! “川崎の矛”ファジーカスをいかに止めるか」

リーグトップの攻撃力を持つ川崎と同じくトップの守備力を持つ宇都宮が激突 【(C)B.LEAGUE】

入江 レギュラーシーズンでは2勝1敗で宇都宮が勝ち越していますが、いずれの試合も接戦だったため、チーム力に大きな差はない印象です。また、この3試合はいずれもブレックスアリーナ宇都宮で行われた試合でした。セミファイナルは川崎市とどろきアリーナで行われるので、これは不確定要素の一つになると思います。

――注目のマッチアップは?

入江 熊谷尚也選手(川崎)と比江島慎選手(宇都宮)のマッチアップです。シーズン終盤に川崎が調子を上げて、CSでホームコートアドバンテージを獲得するに至った大きな要因の一つが、熊谷選手の活躍だと思います。川崎のビッグラインアップにおいて、2番で出場している彼が潤滑油的な役割を担っていますし、相手のエースを止めるうえでも大きな働きをしています。

そして、宇都宮のエースは比江島選手。クォーターファイナルでは、昨シーズンのファイナルで敗れた千葉を相手に雪辱を果たし、比江島選手の魂みたいなものを感じられました。安齋竜三HCからの信頼も伝わってきますし、彼自身の「自分がファイナルまで連れて行く」といった責任感も感じられます。非常に気になるマッチアップです。

――この試合のポイントを一言で表すと?

入江 「矛盾対決! “川崎の矛”ファジーカスをいかに止めるか」です。レギュラーシーズンで平均得点が最も多いのが川崎、平均失点が最も少ないのが宇都宮です。そして川崎の得点源となるのがニック・ファジーカス選手。自身の得点はもちろん、タッチダウンパスで味方の得点を演出する姿は、まるでアメリカンフットボールのクォーターバックのようです。また、トップに出たファジーカス選手からゴール下へのハイローパスも驚異的なので、宇都宮がそこをどのように止めるのかが重要な要素だと思います。

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