人気アマが試打!「ステルス」と「ローグST MAX」「ローグST MAX D」のFWを比較してみた

スポナビGolf

【スポナビGolf 】

2022年に発売された新作クラブの中で、テーラーメイド『ステルス』とキャロウェイ『ローグST』の2モデルが話題を集めています。

今回はオレンジマンがステルスとローグ ST MAX、ローグ ST MAX Dのフェアウェイウッドを比較してみました。

見た目の違い

左からローグST MAX D、ローグST MAX、ステルス 【スポナビGolf】

まずはパッと見て一番最初に感じたのが、フェースの高さです。ステルスはフェースが高く分厚い印象で、ローグSTの2モデルはフェースが薄く平べったいと感じました。

また、ローグSTはスコアラインが白くペイントされていて、アドレス時に上から見てもフェースの向きがわかりやすく思います。一方、ステルスはスコアラインには色がないものの、フェース上部にレーザー加工が施されていてアライメントが取りやすいです。手法は違えど、どちらも構えやすさを感じました。

ヘッド形状はステルスはヒール側が締まっていて丸みのある洋梨形状で、ローグSTは丸まった形状です。

ローグST MAX D はドローバイアス設計ですが、 MAXやステルスと同じようにフェースアングルはほぼストレートでした。

実際に打ってみた

・テーラーメイド「ステルス FW #5 18度」
シャフト:TENSEI RED TM50 (s)

【スポナビGolf】

初速が62.4m/sと高初速です。スピン量はやや少なめの3439rpmで、打ち出し角も適正範囲の16度です。総飛距離は236.9yと抜群の飛距離性能です。

打感は柔らかさの中に抜けるような感じがあります。飛距離性は最近のFWの中でもトップクラスだと思います。

球の捕まりは決してよくはないですが適度に捕まり感があります。

ローグSTのように薄いフェースではなく、分厚く感じるので球が上げにくそうなイメージが湧きますが、フェース下部に当たってもソールにある貫通型スピードポケットのおかげで球は上がりやすいです。ドローもフェードも打ちやすいクラブだと感じます。
・キャロウェイ「ローグST MAX FW #5 18度」
シャフト:VENTUS 5 for Callaway (S)

【スポナビGolf】

初速が61.7m/sと高初速です。スピン量はやや少なめの3553rpmで、打ち出し角は適正範囲の17度です。総飛距離は232yとなかなかの飛距離性能。

打感は柔らかく気持ちのいい打感でした。

球の捕まりはほどよく捕まる程度で、捕まりすぎることはありません。先述しましたが平べったい形状をしているので、球をとても拾いやすく感じます。

また、多少のミスヒットでも飛距離が落ちないところもかなりの高評価。
・キャロウェイ「ローグST MAX D FW #5 19度」
シャフト:VENTUS 5 for Callaway (S)

【スポナビGolf】

初速が62m/sと高初速で、スピン量も適正の3660rpmです。打ち出し角も適正範囲の16度で、総飛距離は230.8yとまずまずの飛距離性能。

打感などに関しては、 MAX FWと大差はなく、同じと思っていいと思います。違いがあるとすれば、ヘッドがターンしやすくて捕まりやすく、球も上がりやすいです。

ロフトを見ても MAX FWより1度多い19度になっているのも要因でしょう。

とにかく簡単にに捕まり、簡単に上がり、簡単に打てるクラブという印象です。

どんな人に合う?

試打の結果から、それぞれどんなゴルファーに向いているか、自分なりにまとめてみました。

ステルス
・飛距離が欲しい人
・操作性のいいクラブを求める人
・薄いヘッドが苦手な人
ローグST MAX
・安定感を求める人
・球が上がりやすいクラブを求める人
・厚めのヘッドが苦手な人
ローグ ST MAX D
・球が上がりやすいクラブを求める人
・捕まりを求める人
・右へのミスを減らしたい人
なお、純正シャフトに関しては、ローグ、ステルス共に50g台のシャフトで、思っているよりしっかりしている印象です。どちらもクセがなくしっかり振っていけるシャフトなので、フレックス選びは無理をせず、Rも視野に入れるといいでしょう。

総評

両メーカーで同じような位置付けのクラブということもあって、データ上では似たような結果になりました。どれも高初速でスピンはやや少なめ、ローグST MAX とステルスは捕まりも同じぐらいで、ローグST MAX D がそれより少し捕まって高弾道という結果です。

ただ、データ上の違いに大差はないものの視覚的や感覚的には違いがあり、完全に好みの問題だと思います。

本当に個人的な意見ですが、ローグSTのフェースが薄くて平べったい感じはどうしても球が吹き上がるイメージが湧いてしまい、苦手に思います。ですが、これは球が上がらない人にとってはプラス材料にもなり、ステルスのような厚めのクラブは球が上がらないイメージが湧く人もいるでしょう。

どのクラブを購入しようか悩んでいる人はまず感覚的な部分からチョイスしてみてもいいと思いました。それぐらいどちらも完成度の高いクラブに仕上がっている印象を受けました。

【スポナビGolf】

※本記事はスポーツナビが独自で企画したものです。記事内の商品選定や評価はスポーツナビまたは出演者の方の判断にもとづいています。記事内で使用している商品画像はメーカーから画像・サンプルをお借りした上で使用、撮影しています。
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著者プロフィール

ゴルフメディアで活躍する識者たちが、人気のギアを徹底解説! ドライバーからアイアン、パターといったクラブ一式はもちろん、シューズやウェア、距離計など、ゴルファー必須のあらゆるギアをご紹介していきます。

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