人気アマが試打!キャロウェイ「ローグST」3モデルを比較してみた

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2022年1月、キャロウェイの新作『ローグST』シリーズが発表され、テーラーメイドの『ステルス』シリーズと同日に発表が行われたことで話題になりました。

ステルスとはライバルのようなシリーズとして注目されている『ローグST』。どんなモデルが存在し、実際に打ってみたらどうなのか、今回もオレンジマンがデータを見ながらアマチュアの視点で深掘りしていこうと思います。

4種類のヘッドタイプ

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まず驚いたのはヘッドタイプが4種類用意されていること。どんなレベルのプレーヤーにも合うように、それぞれ特性の異なったヘッドが用意されているのです。

その4種類というのが

・ローグST MAX LS(※セレクトストア限定販売)
・ローグST MAX
・ローグST MAX D
・ローグST MAX FAST

今回はこの4機種の中で、MAX 、MAX D、MAX FASTの3機種を試打データと共に深掘りしていきます。

見た目での違い

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3機種とも構えてみて最初に思ったのは、ヘッドが大きいこと。今までのエピックやマーベリックシリーズとは異なり、明らかに投影面積が大きくなっています。

さらにクラウンはマット仕上げの塗装になっており、視覚的にもシャローに見える印象です。かなり安心感がありますが、どうしても大きいヘッドが苦手という人には少し違和感を感じるかもしれません。私自身もどちらかといえば、大きなヘッドは苦手な方でしたが、実際に打っていると苦手意識より安心感の方が勝りました。

基本的にはどれも同じような形状ですが、細かい所に違いがあるようです。MAXよりMAX Dの方が若干、後方の膨らみがヒール寄りに見えます。MAX FASTはそのMAX Dをさらに後方に伸ばしたような形状です。


実際に打ってみた

今回の試打は、3機種とも純正シャフトでの試打になります。ヘッドスピードは45〜46m/s付近になるように調整して打ちました。

・『ローグST MAX』
シャフト: VENTUS 5 for Callaway S flex

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初速が67.6m/sとかなりの高初速です。スピン量も抑えられてて2493rpmで、打ち出し角はやや低めの15度。総飛距離は267.0yと飛距離性能の高さも伺えます。

打感は、とても柔らかかったです。よく弾く打感というよりはフェースに長く接しているような、球を潰している感触でした。打音は金属音よりも大人しめで低音です。個人的にとても好きな打音です。

つかまりは悪くもなく良くもなくといった印象で、軽いドローボールが打ててます。何球か打ち続けましたが、どれも似たような数値でバランスのとれたクラブでした。
・『ローグST MAX D』
シャフト: VENTUS 5 for Callaway S flex

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初速が66.8m/sでまたも高初速です。スピン量は2532rpmで低スピン傾向、打ち出し角は18度と適正値。総飛距離は264.7yと十分な飛距離性能。MAXと比べると打ち出し角が少し上がりましたが、大差はありません。

打感や打音はMAXと同等です。データ上の数値では大差はありませんでしたが、感覚的な部分での違いがありました。

構えてみてもアップライトに感じるし、明らかにつかまりがよくなり、簡単に高弾道ドローが打てました。

インパクトゾーンでの自然なフェースターンがしやすく、結果的につかまりが良くなっていると思います。その分、球を強く押している感覚がありました。
・ローグST MAX FAST
シャフト: SPEEDER NX 40 for Callaway R flex

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初速が66.5m/sで高初速です。スピン量はちょっと増えて2951rpm、打ち出し角は19度とやや高め。総飛距離は260.9yとわずかに落ちました。これに関してはスイングスピードとシャフトが合っていないと思います。3機種ともヘッドスピードを合わせてみましたが裏目に出た感じがしました。

その中でもMAXやMAX Dとの違いはあり、打感は弾き感のある軽めの打感でした。球の捕まりもとてもよく、クラブに任せて振れば自然とつかまり、高弾道の球筋が楽に打てます。

どんな人に合う?

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・ローグ ST MAX

トータルバランスはとてもよく、ヘッドスピード的にも、速くないと扱えないほど難しいクラブじゃないと感じました。構えた時の安心感がそのまま数値にも現れています。

自分の持ち球が決まっていて、ある程度の操作性と寛容性を求める人には合うと思います。

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・ローグST MAX D

D(ドロー)と付くだけあって構造的にもしっかり捕まりやすくなっています。ドローが打てる要素が詰まっており、持ち球がドローボールの人よりは、スライサーの人がとても恩恵を感じられるでしょう。

また、つかまりがよく優しいヘッドに重め硬めのシャフトで理想的なドローを求める上級者にも合うと思います。

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・ローグST MAX FAST

このモデルはMAX、MAX Dとは兄弟モデルですが、特徴がまるで違うので別物と言えます。シャフトにも、いわゆるカチャカチャ機能もありませんし、リシャフトをして合うクラブにするよりも、純正シャフトそのままで十分だと感じます。

フレックスにもよりますが、ヘッドスピード30台後半〜40台前半までの人には十分な性。スピンもしっかり入り、打ち出し角も高く、捕まりもいい、これは非力な人や女性が求めるもの全てだと思います。

ここまで優しいクラブなのに、見た目はツアープロが使うようなクラブと同じ見た目なので所有感があるのもアマチュアには嬉しいポイントです。

総評

今回初めて試打をしてみて、全モデルに共通しているのは初速の速さと、寛容性の高さです。全モデルとも、少し芯を外してもどの数値も思ってるほど落ちませんでした。スコアアップにも欠かせないと思います。

間違いなく今年のキャロウェイは豊作のようです。

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※本記事はスポーツナビが独自で企画したものです。記事内の商品選定や評価はスポーツナビまたは出演者の方の判断にもとづいています。記事内で使用している商品画像はメーカーから画像・サンプルをお借りした上で使用、撮影しています。
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著者プロフィール

ゴルフメディアで活躍する識者たちが、人気のギアを徹底解説! ドライバーからアイアン、パターといったクラブ一式はもちろん、シューズやウェア、距離計など、ゴルファー必須のあらゆるギアをご紹介していきます。

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