買い替えに悩む人必見!人気アマが「ステルス」「SIM2 MAX」「SIM MAX」を打ち比べ
【スポナビGolf 】
オレンジマンが改めてテーラーメイドの歴代モデルを試打し、深掘りしていこうと思います。
※今回はヘッド性能の違いを検証するためにシャフトは同じスペックの物を使用しました。(ツアーAD DI 6S)ボールはタイトリスト PRO v1 で統一しています。シャフトスペックに合うようにヘッドスピードは45〜46m/sになるように打ちました。
最新モデル「ステルス ドライバー」
【スポナビGolf】
打ち出し角度は16°と適正値です。総飛距離は264.2yとしっかり距離も出ていました。
【スポナビGolf】
音も打感同様に、今までの金属フェースとなんら変わらない、むしろ心地いい金属音でした。好き嫌いが分かれるポキーンとした甲高い金属音ではありません。
このステルスのデータを基準として、過去2機種の比較をしていきます。
2021年発売モデル「SIM2 MAX」
【スポナビGolf】
初速は65.9m/sと速い。スピン量は2737rpmと若干多めでした。このスピン量が今回の新旧クラブの一番の違いとなると思います。打ち出し角も19°とやや高めでした。
【スポナビGolf】
ある程度捕まりややさしさを求めていて高弾道が打ちたい人や、適度にスピンが入って欲しい人に向いていると思います。ヘッドスピードが速めの人はスピン量が増えすぎて飛距離に繋がらないかもしれません。
シャフトのスリーブポジションでフェースをオープンにして組むと、右からのきれいなドローになります。
2020年発売「SIM MAX」
【スポナビGolf】
初速も65.9m/sと大差はありません。スピン量は2228rpmとステルスと変わらず低スピンでした。打ち出し角はSIM2と同じく19°とやや高めです。
数値で見るとステルスととても似た性能でした。もっと言うとカラーリングこそ違いはありますが、ヘッド形状もよく似ています。
【スポナビGolf】
全体的なイメージは、スピン量を減らしたい人、左へのミスを避けたい人に向いていると思います。しっかりと性能を引き出すにはある程度のヘッドスピードは必要に感じました。
ヘッド自体のスピン量が少ないので、スピン量が増えるようなシャフトよりも中調子や中元調子のシャフトの方がさらにスピンを抑えた球が打てるでしょう。シャフトを46インチなど少し長めに組んでみても面白いと思います。
5球ずつの平均値比較
初速
ステルス=65.8m/s、SIM2 MAX=66.1m/s、SIM MAX=65.7m/s
スピン量
ステルス=2218rpm、SIM2 MAX=2604rpm、SIM MAX=2225m/s
打ち出し角
ステルス=15.2°、SIM2 MAX=17.8°、SIM MAX=17.4°
総飛距離
ステルス=259.64y、SIM2 MAX=258.72y、SIM MAX=260.32y
総評
新作が発売されることで買い替えの検討をされる方も多いでしょう。
現在、SIM MAXを使っている人にはスピン量や捕まりの違和感も少ないステルスが合うと思います。打ち出し角も低くなり、さらにランが増え飛距離アップの可能性は十分あります。打感や打音が飛躍的によくなっている点も満足できるポイントになるのではないでしょうか。
現在SIM2 MAXを使っている人がステルスに変えると、少し難しいと感じるかもしれません。現状に不満がない人は、少し様子をみてもいいでしょう。それでも新しいものに変えたいという人は今回紹介したステルスではなく、ドローバイアス設計のステルスHDの方が違和感なくスイッチできると思いました。
試打を終えて
2020年に発売されたSIMから始まり、SIM2、ステルスという系譜になっていますが、僕はSIM MAXの正当な後継はSIM2 MAXではなく、ステルスだと感じました。
SIMは捕まり具合やスピン量である程度の技量が必要だと思いますが、SIM2 MAXではそれがかなりマイルドになり、より万人受けするモデルとなりました。逆を言えばハードヒッターやスイングスピードの速い人からしたら少しもの足りない出来だったと思います。
今回のステルスで原点に帰り、新たな素材を搭載したSIMの正当な進化版になったように思います。気になる方はぜひ試してみてください!
【スポナビGolf】
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