人気アマが試打!「ステルス プラス ドライバー」と「ローグST MAX LS ドライバー」を比較してみた

スポナビGolf

【スポナビGolf 】

2022年1月に発表されて以来、注目を集めているテーラーメイド「ステルスシリーズ」とキャロウェイ「ローグST」シリーズ。

今回はオレンジマンがそれぞれのシリーズで最上位モデルの「ステルス プラス ドライバー」と「ローグST MAX LS ドライバー」を試打比較していきたいと思います。

共通点

今回、試打するのは2機種。

・キャロウェイ「ローグST MAX LS」
・テーラーメイド「ステルス プラス」

どちらのモデルにも共通して言えるのが、高初速、低スピンモデルだという点です。

正直に言ってしまえば、万人受けするモデルではなく、そのままツアープロが使えるようなスペックになっています。

見た目の違い

両モデルとも同じコンセプトではあるものの、見た目の違いがとても大きいです。

【スポナビGolf】

ステルスは決して小振りのヘッドではありませんが、初代SIMに似た洋梨型。フェースを見てもローグSTよりはディープに見えます。

これは振り抜きやすさやコントロール性の良さを感じる反面、難しさとも取れます。

【スポナビGolf】

ローグST MAX LSは投影面積がとても大きく、マットなクラウンで視覚的にもシャローに見えます。これは安心感とも取れる反面、大きいヘッドが苦手という声も一定数あると思います。

お互いに好みの分かれるヘッドではあると思います。

実際に打ってみた

・テーラーメイド『ステルス プラス』
シャフト:TENSEI SILVER TM50 S flex

【スポナビGolf】

初速が67.5m/sとかなり高初速です。スピン量もかなり少ない1998rpmで、打ち出し角はやや低めの15度。スピンとの兼ね合いが良さそうです。総飛距離は270.9yと抜群の飛距離性能。

今回の目玉はカーボンフェースですが、打感は完全に金属音です。打感自体は柔らかさを感じつつ弾き感もあります。打音は高めの金属音でした。捕まりは決してよくはないですが、頑張っても捕まらないほどではありません。
・キャロウェイ『ローグST MAX LS』
シャフト:TENSEI 55 for Callaway S flex

【スポナビGolf】

初速が66.2m/sとやはり高初速です。スピン量も少なめの2258rpmで、打ち出し角はやや低めの16度でスピンとの兼ね合いも良さそうです。総飛距離は263.2yとまずまずの飛距離性能。

打感は柔らかくフェースに食いつく感覚と、球を強く押せている感覚があります。打音は大人しめの音で個人的には、打感、打音共に好みです。球の捕まりは悪くなく、捕まえやすい印象で、小細工なしに打ってみたところしっかり捕まって打てました。

5球ずつの平均値比較

ステルス プラス・ローグST MAX LSそれぞれを5球ずつ打った平均値も出してみました。

初速
ステルス プラス=67.7m/s、ローグST MAX LS=66.8m/s

スピン量
ステルス プラス=2268rpm、ローグST MAX LS=2501rpm

打ち出し角
ステルス プラス=15°、ローグST MAX LS=15°

総飛距離
ステルス プラス=266.6y、ローグST MAX LS=263.4y

似たモデルでも違いはある

どちらも現時点での最上位モデルになりますが、性能や数値には少し違いが見られました。一番の違いはやはりスピン量です。

ローグST MAX LSも低スピンモデルなのは間違いないですが、ステルスプラスの方が更に低スピンです。最初の画像にもあるようにスピン量が2000rpm台を切ったのはステルスプラスだけです。そこに高初速が加わると、やはり飛距離性能ではステルスが一枚上手と言えます。

ですが、これは平均飛距離という意味ではなく、一発の飛距離の話。

一発の最高飛距離はあるもものの少し芯を外したショットでは飛距離が落ちてしまいます。なので5球平均での飛距離には大差は出ませんでした。ステルスは飛距離性能が高いですが、ローグSTが飛ばないというわけではありません。

ローグSTもしっかり飛距離が出ますし、なによりも安定感が抜群でした。何球も試打をしていればミスショットもでますが、その時の飛距離の落ち方や曲り幅では、ステルスより一枚上手です。

どんな人に合う?

試打の結果から、それぞれどんなゴルファーに向いているか、自分なりにまとめてみました。

ステルス プラス

・とにかく飛ぶクラブが使いたい人
・左へのミスを減らしたい人
・ヘッドスピードは速いがスピン量が多い人
・ドローヒッター、フェードヒッターどちらでも
ローグST MAX LS

・打点のバラつきでのミスを減らしい人
・安心感が欲しい人
・方向性を求める人
・どちらかといえばスライサーの人

総評

両モデルとも純正シャフトがしっかりしているので、一般的なアマチュアゴルファーには純正シャフトでも十分でしょう。仮にオレンジマンのヘッドスピードが今回の試打程だと純正シャフトのままでもいいのかなと思います。

また、どちらも低スピンヘッドなのは間違いないのでクラブの性能を最大に引き出すには、それなりのヘッドスピードが必要です。ローグSTなら45m/s〜。ステルス プラスは40台でも限りなく後半に近い方が性能を発揮できると思います。ステルスに関しては本当に低スピンなので、ちょっとミスをしたら、スピン不足でドロップしてしまう可能性もあります。

飛距離のステルス プラス、安定感のローグST MAX LSという印象を受けました。

おまけ

オレンジマンがしっかり振ってみたら、こんな数値に。

ステルス プラス ドライバー

【スポナビGolf】

ローグST MAX LS ドライバー

【スポナビGolf】

ちなみにオレンジマンはステルス プラスを購入。やはり飛びの魅力は捨てられませんでした(笑)

【スポナビGolf】

※本記事はスポーツナビが独自で企画したものです。記事内の商品選定や評価はスポーツナビまたは出演者の方の判断にもとづいています。記事内で使用している商品画像はメーカーから画像・サンプルをお借りした上で使用、撮影しています。
  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

ゴルフメディアで活躍する識者たちが、人気のギアを徹底解説! ドライバーからアイアン、パターといったクラブ一式はもちろん、シューズやウェア、距離計など、ゴルファー必須のあらゆるギアをご紹介していきます。

新着記事

編集部ピックアップ

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント