砂まみれの名将 野村克也の1140日

野村克也が悔いた「人生最大の後悔」とは? 「野間口が疲れているのは、分かっていた」

加藤弘士(スポーツ報知)
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【写真は共同】

わずかな弱気

 優勝まで残り3イニング―。

 9月2日、東京ドーム。シダックス対三菱ふそう川崎の都市対抗野球大会決勝。

 6回を終えて3―0。シダックスは3点をリードしていた。

 プロ野球界が誇る知将が、初挑戦となる社会人野球最高峰の戦いで頂点に上り詰める。そんな瞬間が刻一刻と近づいていた。

 百戦錬磨の名将であるはずなのに、一塁側ベンチの野村はどうにも落ち着かなかった。

 ふと、ネット裏に目をやった。本部席には社会人野球のドン、日本野球連盟会長の山本英一郎が、長嶋茂雄とともに観戦していた。長嶋は日本代表編成委員会の強化本部長を務めており、夏の甲子園大会に続いて、アマチュアの大会にも精力的に足を運んでいたのだ。

 野村は生前、その時の模様を私にこう話してくれた。
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著者プロフィール

加藤弘士(スポーツ報知)

1974年4月7日、茨城県水戸市生まれ。水戸一高、慶應義塾大学法学部法律学科を卒業後、1997年に報知新聞社入社。2003年からアマチュア野球担当としてシダックス監督時代の野村克也氏を取材。2009年にはプロ野球楽天担当として再度、野村氏を取材。その後、アマチュア野球キャップ、巨人、西武などの担当記者、野球デスクを経て、2022年3月現在はスポーツ報知デジタル編集デスク。スポーツ報知公式YouTube「報知プロ野球チャンネル」のメインMCも務める。

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