セ・リーグ ルーキー即戦力度ランキング 1位にドラフト5位の本格派右腕
8位:中村健人(トヨタ自動車→広島3位/外野手)
トヨタ自動車では2年目の昨年、不動の4番に定着。都市対抗の東海2次予選第3代表決定戦では試合を決める満塁弾を放ち、チームを本戦出場に導いた。打撃は調子の波があるものの、広角に大きい当たりを打てるのが持ち味で、外野守備と脚力もレベルが高い。鈴木誠也の抜けた外野の一角を狙うが、同じルーキーの末包昇大(大阪ガス→ドラフト6位)と比べても、確実性と打撃以外のプレーで上回り、ライバルを一歩リードしている印象だ。
7位:大勢(関西国際大→巨人1位/投手)※本名は翁田大勢
好調時は150キロを超えることも珍しくなく、3月6日のオープン戦では自己最速を更新する158キロも記録している。変化球のコントロールに課題が残るだけに、先発ではまだ苦労しそうだが、短いイニングであれば球威で圧倒することも可能だろう。
6位:丸山和郁(明治大→ヤクルト2位/外野手)
明治大では故障に苦しんだ時期もあったが、4年時には春秋連続で3割を超える打率を残し、2季連続でベストナインも受賞。走塁に関してはトップスピード到達までが速く、相手守備の隙を突いて次の塁を狙う判断の良さも光る。4年秋に放った12安打のうち5安打が長打とパワーもついてきた。また高校時代は投手も兼任しており、肩の強さも申し分ない。「ポスト青木宣親」としての期待が大きいルーキーだ。
5位:黒原拓未(関西学院大→広島1位/投手)
下級生の頃はコントロールが課題だったが、最終学年になってまとまりも出て、4年春には8試合に登板して5勝1敗、防御率0.70という圧倒的な数字を残した。長いイニングだと少し球威が落ちるだけに、プロではまずリリーフで勝負するべきだろう。昨年のルーキー、森浦大輔のように、左のセットアッパー候補として開幕1軍入りを目指したい。