セ・リーグ ルーキー即戦力度ランキング 1位にドラフト5位の本格派右腕
4位:赤星優志(日本大→巨人3位/投手)
巨人・赤星優志の一番のセールスポイントは制球力だ。3月6日の日本ハムとのオープン戦では3回1失点2奪三振の好投で首脳陣にアピール 【写真は共同】
コーナーいっぱいに投げ分けるコントロールは、間違いなくプロでも上位のレベル。スライダー、ツーシームと対になる変化球を操り、テンポ良く打者を打ち取る。ストレートのアベレージが少し低いのは気がかりだが、勝負どころでは150キロ近いスピードボールも投げ込む。オープン戦では順調にアピールを続けており、開幕ローテーション入りも期待できそうだ。
3位:桐敷拓馬(新潟医療福祉大→阪神3位/投手)
ガンケルの故障もあって、阪神の開幕ローテーション入りが確実視される桐敷拓馬(写真左)。ストレートに驚くような速さはないが、強気の投球が持ち味だ 【写真は共同】
ストレートは140キロ台前半から中盤で驚くような速さはないが、右打者にも左打者にも厳しく内角を攻められる強気の投球が特長だ。ストレートと同じ軌道から鋭く変化するスライダー、ツーシームもハイレベルで緩急の使い分けも上手い。キャンプから首脳陣の評価は急上昇中で、開幕ローテーション入りの可能性は十分だ。
2位:石森大誠(火の国サラマンダーズ→中日3位/投手)
九州アジアリーグの火の国サラマンダーズから中日に3位指名された石森大誠。石川・遊学館時代の控え投手が、その後の成長で即戦力候補と呼ばれるまでに 【写真は共同】
昨年発足した九州アジアリーグでは絶対的な存在で、ソフトバンクの3軍相手にも好投。ストレートはコンスタントに150キロを超え、決め球のスライダーとフォークも打者の手元で鋭く変化し、空振りを奪える。時折制球が乱れる点は課題だが、ボール自体は間違いなく1軍レベルのクオリティと言っていい。左右こそ違うものの、FAで抜けた又吉克樹(現ソフトバンク)の穴を埋められる逸材だ。
1位:松本竜也(Honda鈴鹿→広島5位/投手)
広島の松本竜也(左)は、3月8日の阪神とのオープン戦で1イニングを3人で抑え、開幕1軍入りに前進。順調に行けば守護神・栗林良吏へつなぐ役割を託せる 【写真は共同】
ドラフト後に行われた都市対抗では補強選手として全3試合に登板し、いずれも無失点と見事な結果を残した。リリーフであればストレートはコンスタントに140キロ台後半をマークし、カットボールやチェンジアップなど変化球のレベルも高い。1年目からセットアッパー候補として期待がかかる本格派右腕で、順調に行けば抑えの栗林良吏につなぐ役割を担えるだろう。
(企画構成:YOJI-GEN)