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ビーコルMCが語るホームゲーム観戦の魅力 体験してほしい“唯一無二”の瞬間とは

豊嶋彬(B MY HERO!特派員)

「選手たちのストーリー」

今シーズンのシーホース三河戦で森川正明選手は23得点の活躍でMVPを獲得。リベンジを果たした 【写真提供:横浜ビー・コルセアーズ】

 2020-21シーズン、11月15日、シーホース三河戦。

 前シーズンまで所属していた古巣相手に気合が入っていた森川正明選手(横浜)でしたが、試合残り時間わずかな場面で託されたシュートを決める事ができず、試合は僅差で敗戦。

 試合後の整列の際に森川選手は堪らず悔し涙を流しました。

 MCとして森川選手のその姿を前に触れるべきか、瞬間すごく迷ったのですが、森川選手はやってくれると信じて、ブースターの皆さんにもリベンジに期待してほしいと伝えたのを覚えています。

 そして本当にリベンジへのストーリーが始まったのです。

 今シーズン、2021年11月7日の三河戦で森川選手は23得点の活躍でMVPを獲得。チームも勝利し、見事リベンジを果たしました。

 この活躍はブースターの皆さんにとってもあの悔し涙を覚えている分、グッとくる場面だったと思います。

 僕自身もMVPで森川選手の名前を発表する瞬間は喜びの気持ちでいっぱいになりましたし、ビーコルのエースが見せてくれたストーリーとして、これ以上ないほどに感動しました。

 今回は森川選手を一例としてご紹介しましたが、もちろん他の選手も試合や対戦相手にかける思いやそれぞれの物語を持っています。こういった所も注目していただけるとより応援にも気持ちが入っちゃうんじゃないでしょうか。

 僕はMCとしてたくさん伝えていきたいと思います。

「勝利の喜びを分かちあう」

 やっぱりホームゲームの魅力として勝利というのがとても重要です。先に書いたとおり、ブースターが一体となって勝つために応援し、共に戦った末に勝利をつかみ取る。

 そして試合終了後に会場みんなで勝利の喜びを分かち合う時間は格別です。

 試合終了後すぐに僕がコート中央でお決まりの一言を言わせていただいています。

「勝ちました〜ー!!」

「勝ちました!」はビーコルブースターにとって、もはや恒例になっている 【写真提供:横浜ビー・コルセアーズ】

 これを思いっきり言わせてもらう瞬間は本当に最高です。

 何のひねりもないワードセンスですが、その一言にブースターの皆さんも反応してくれて、いつしか「勝ちました!」待ちみたいな雰囲気も感じちゃうようになってきました。それくらいおなじみのワードにブースターの皆さんがここまで育ててくれました。

 中には「勝ちました〜ー!!」のワードを使ってのSNSでの勝利の投稿も見られますし、会場で応援してくれた小さなお子さんが帰った後にお風呂の中で「勝ちました〜ー!!」のモノマネしてるなんて話も聞いたことがあります。

 バスケットLIVEの中継上でも「勝ちました〜ー!!」をわざわざ待ってくれたり、実況の方が勝手に使い始めちゃった事もあります(笑)

「勝ちました〜ー!!」のひと言で会場内がワァッと湧く時の感じは、まさにみんなで勝利の喜びを分かち合えてるなと思いっきり感じられる瞬間です。

 会場内のほぼ360度に笑顔やガッツポーズで溢(あふ)れるあの光景を見渡せるのが自分だけではもったいないといつも思ってます。他の誰かにも経験してもらいたいと考えたりもしています。

 それくらいこの時でしか体験できない唯一無二の瞬間と僕は思っています。

 会場で勝利の喜びを分かち合うこの瞬間が大好きです。

 いやぁ、やっぱりホームって本当にいいもんですね。

 以上、僕が思うビーコルのホームゲームの魅力をご紹介しました。書き切れないこともたくさんありますが、皆さん自身でもそれぞれの魅力を見つけられると思います。

 これからもビーコル、B.LEAGUEを盛り上げていきましょう。

構成/バスケットボールキング編集部

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著者プロフィール

1983年、神奈川県出身。趣味はランニング(目標はフルマラソン完走)、金魚の飼育。横浜ビー・コルセアーズのアリーナMCは2011年から担当。バスケットボールのほか、サッカー、バレーボール、ラグビーなどのスポーツ関連の会場MCを中心にテレビ、ラジオでも幅広く活躍中。

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