連載:野球速報アプリ「みんなのMVP」で支持された選手は?

柳田悠岐がみんなのMVP“年間大賞”に 一方「該当者なし」が多かったチームは…

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4位以下には若手が多数ランクイン

 以下、全体4位は、史上初の新人サイクル安打や新人最多タイの猛打賞14回など記録ラッシュのシーズンを過ごした牧秀悟(DeNA)が獲得回数22回でランクイン。続く5位タイでは鈴木誠也(広島)、森下暢仁(広島)、ビシエド(中日)、伊藤大海(日本ハム)の4人が獲得回数18回、さらに9位タイで山本由伸(オリックス)、近本光司(阪神)、マーティン(ロッテ)の3人が獲得回数17回で並んだ。

 12球団の全体トップ11選手のポジション別内訳は「投手3人、野手8人」。毎試合出場が可能な野手陣のMVP選出回数が多くなった中、投手陣だけを見ると森下、伊藤の2人がトップで、MVP&沢村賞右腕の山本を上回った形。その山本に次ぐ、獲得回数16回だった宮城大弥(オリックス)、柳裕也(中日)の2人の飛躍、奮闘ぶりも目立ち、ファンから大きな支持を得た。

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「該当者なし」の回数は…

 一方、自球団ファンが「該当者なし」に投票した試合を数えると、12球団ワーストだったのが、パ・リーグ5位だった日本ハムで計14試合。続くワースト2位がセ・リーグ5位の中日で13試合。以下、オリックス8試合、広島、西武が7試合、ヤクルト、阪神が6試合と続き、最も「該当者なし」が少なかったのは巨人で1試合のみだった。

 この「該当者なし」は、もちろんチームの勝敗に大きく左右されただろうが、同時にゲーム内容、そしてチーム内のスター選手の有無にも通じたのではないかと推察される。いわゆる「負けても楽しめた」ならばファンは溜飲を下げることができ、「負けても○○選手のホームランを見ることができた」と思えたならば、満足して球場を後にできるのではないだろうか。

 奇しくも、「該当者なし」のワースト1、2の球団は、ともに監督交代となり、フレッシュな新監督による新体制のもとで22年をスタートさせる。来る新シーズン、負け試合でも誰かに投票したくなるようなゲームを増やし、ひと振りでファンを満足させる新たなスター選手の誕生を、是非とも期待したい。

2021年「みんなのMVP」獲得回数、12球団トップ10

1位 柳田悠岐 28回
2位 岡本和真 26回
3位 島内宏明 23回
4位 牧秀悟 22回
5位 鈴木誠也 18回
5位 森下暢仁 18回
5位 ビシエド 18回
5位 伊藤大海 18回
9位 山本由伸 17回
9位 近本光司 17回
9位 マーティン 17回

2021年「みんなのMVP」該当者なし回数

14回 日本ハム
13回 中日
8回 オリックス
7回 広島
7回 西武
6回 ヤクルト
6回 阪神
5回 ソフトバンク
4回 ロッテ
4回 DeNA
3回 楽天
1回 巨人

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