連載:野球速報アプリ「みんなのMVP」で支持された選手は?

日本ハムで最も支持された選手は? 「みんなのMVP」1位獲得数ランキング

スポーツナビ
 スポーツナビが運営するアプリ「スポナビ 野球速報」で実施され、各試合で最も活躍した選手をユーザー投票によって決める「みんなのMVP」。熱戦が繰り広げられた2021年の戦いの中で一体、誰が最も多く選出されたのか。各球団の「21年シーズンTOP10」を発表する。

※リンク先は外部サイトの場合があります

「みんなのMVP」でファイターズファンから最も熱い支持を受けたのは、ドラフト1位ルーキーの伊藤大海(写真中央)だ 【写真は共同】

 栗山ファイターズ10年目のシーズンは、開幕直後の7連敗から低空飛行を続けて3年連続5位という結果に終わった。若手の台頭はあったが、リーグワーストの得点数の打線が迫力不足。新庄ビッグボスの手にチーム改革が委ねられることになった。

 明るい話題が少なかったチームの中でファンの大きな希望となったのが、ドラフト1位ルーキーの伊藤大海。「みんなのMVP」でもダントツ(獲得回数18回)の選出回数となった。試合は引き分けたが、プロ初登板となった3月31日の西武戦(札幌ドーム)で6回4安打1失点で早くも実力をアピールして「みんなのMVP」にも選出されると、4月28日のソフトバンク戦(PayPayドーム)で6回4安打無失点の好投でプロ初勝利。そして5月下旬からは「6戦6勝」&「6戦連続みんなのMVP」の快進撃を見せると、東京五輪出場を経た後、8月29日の西武戦(メットライフ)で9回4安打9奪三振の完封劇で文句なしで「みんなのMVP」に選出。10月30日のシーズン最終戦で2ケタ10勝目(9敗)を挙げ、リーグ4位の防御率2.90をマークした。
 続く2位は、21年の戦いぶりを象徴するように「該当者なし」となったが、その後の3位には高卒3年目の野村佑希(獲得回数13回)がランクインした。開幕から「正三塁手」として出場すると、開幕2戦目の楽天戦(楽天生命パーク)でタイムリー二塁打を放ってチームのシーズン初勝利に貢献し、「みんなのMVP」にも選出。その後、打順を5番、3番、さらに4番に変えてさまざまな経験を積む中で自慢の打棒を随所で発揮し、自己最多の99試合に出場して打率.267、7本塁打、37打点の成績をマーク。1試合2本塁打を放った8月20日の楽天戦(札幌ドーム)や勝ち越し3ランを放った10月19日の西武戦(メットライフ)などで「みんなのMVP」に選出された。
 4位は、来日3年目の王柏融(獲得回数9回)。1号先制ソロを放った5月12日のオリックス戦(東京ドーム)や3号先制ソロで勝利に貢献した5月20日の楽天戦(楽天生命パーク)、そして3打席連続タイムリーで計5打点をマークして17対5の大勝を収めた9月11日のソフトバンク戦(札幌ドーム)などで「みんなのMVP」に選出。シーズン95試合出場で打率.242、9本塁打、48打点という成績には決して満足できないが、得点圏打率.324の勝負強さで貧打にあえいだチームの中で存在感を発揮。残留が決まった22年シーズンはさらなる“快音連発”を披露してくれるはずだ。
 続く5位は、淺間大基と上沢直之(ともに獲得回数8回)が並んでランクインした。高い打撃センスを持つ高卒7年目の淺間は、自己最多の128試合に出場して打率.251をマーク。103安打、5本塁打、31打点、8盗塁とキャリアハイを更新するとともに、逆転タイムリーを含む猛打賞の活躍を見せた4月9日のオリックス戦(京セラD大阪)、3試合連続本塁打を放った6月20日のソフトバンク戦(PayPayドーム)、タイムリー2本を放って勝利に導いた9月23日のオリックス戦(京セラD大阪)などで「みんなのMVP」に選出された。
 節目のプロ10年目だった上沢は、2年ぶり2度目の開幕投手からマウンドに立ち続け、チーム&自己最多の12勝(6敗)を挙げ、リーグ3位の防御率2.81という優れた数字をマーク。19年の大けがから完全復活のシーズンを歩んだ中で、9回3安打1失点の完投勝利をマークした6月18日のソフトバンク戦(PayPayドーム)や8回を11奪三振、3安打1失点で10勝目を挙げた9月24日のソフトバンク戦(PayPayドーム)などで「みんなのMVP」に選ばれ、エースとしての貫禄を示した。
 以下、7位タイで、シーズン130試合で打率.233、3本塁打、35打点、24盗塁をマークした西川遥輝と、同133試合出場で打率.298、11本塁打、69打点でチーム三冠だった近藤健介(ともに獲得回数7回)の主力野手2人がランクイン。9位タイでは、6勝を挙げた加藤貴之と3勝をマークした池田隆英(ともに獲得回数6回)の先発投手2人がランクインした。

「該当者なし」を除いたトップ10は「投手4人、野手5人」。上位に入った伊藤、野村、淺間以外にも、11位以下で五十幡亮汰(獲得回数4回)や万波中正(獲得回数3回)などの若手の名前が入っていたのは確かな収穫だが、やはりファンの不満が募る戦いが続いて「該当者なし」が2位の14回だったことはチームとしての反省点。新指揮官のもとで戦う22年シーズンの“盛り上がり”に大いに期待したい。

2021年「みんなのMVP」1位獲得回数トップ10

1位 伊藤大海 18回
2位 該当者なし 14回
3位 野村佑希 13回
4位 王柏融 9回
5位 淺間大基 8回
5位 上沢直之 8回
7位 西川遥輝 7回
7位 近藤健介 7回
9位 加藤貴之 6回
9位 池田隆英 6回
  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

スポーツナビ編集部による執筆・編集・構成の記事。コラムやインタビューなどの深い読み物や、“今知りたい”スポーツの最新情報をお届けします。

新着記事

編集部ピックアップ

コラムランキング

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント