連載:ファンを魅了する“種牡馬”の世界

草野仁氏が語る記憶に残る名種牡馬たち 一口出資した亡き菊花賞馬への想いとは?

木村俊太
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「芸能界屈指の相馬眼」を持つと言われるTVキャスターの草野仁さんに、思い出の種牡馬や注目している種牡馬たちについて話を聞いた 【撮影:スリーライト】

 TVキャスターの草野仁さんは、所有馬が次々と大レースを勝ち、「ラッキーな一口馬主」とも呼ばれる。草野さんが初めて競馬の世界に足を踏み入れたのは、大学4年生の頃。以来どっぷりと競馬と親しんできた草野さんに、馬主として馬を選ぶ視点から、思い出の種牡馬、これから期待したい種牡馬などについて熱く語っていただいた。 

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――草野さんにとって、種牡馬と言えばまずはどの馬が思い浮かびますか?

 やはり何と言ってもサンデーサイレンスということになりますね。私は、NHKのラジオの国際放送で、第1回ジャパンカップの実況を担当させていただきました。このときは、日本の馬たちは惨敗したので、日本の競馬は世界的にはまだまだ二流だと痛感しました。

 社台さんということで言えば、その前にノーザンテーストを導入され、馬質改善に懸命に力を尽くされましたが、やはり強力にレベルアップさせたのは、何と言ってもサンデーサイレンス。非常に偉大な種牡馬ですね。

 その中から、今度はディープインパクトという、父に負けず劣らずのすばらしい種牡馬が出てきました。やはり、日本の競馬を語る時、もちろんサンデーサイレンスを抜きにしては語れないと思います。

――他に気になる種牡馬はいますか?

 ブリーダーズカップなどを勝ったドレフォンがおもしろいなあと思っております。短い距離が良かった馬ですが、配合によって、距離に限らず強い馬を出してくれそうだと思い、その子どもたちを一生懸命に見ているところです。

 バゴという種牡馬の産駒たちもおもしろいと見ていたのですが、私の期待ほどではなかったかもしれません。ビッグウィークとクロノジェネシスというG1馬を出していますが、もっと大活躍するかと思っていました。20歳なので、産駒もあと数年かもしれませんね。

――どのようなところをご覧になって、「この馬はおもしろい」とお感じになるのでしょうか?
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著者プロフィール

1966年生まれ。東京都出身。早稲田大学文学部卒業。出版社勤務を経て、フリーライター・フリー編集者。スポーツ(競馬・ラグビーなど)取材を中心に活動中。競馬においては、馬券だけに留まらない競馬の魅力を広く伝えたいと願い、取材・執筆活動を行っている。著書に『ベガとアドマイヤベガ 奇跡の親仔物語』(イーハトーヴ刊)『スペシャルウィーク 最強馬の証明』(ザ・マサダ刊)『テイエムオペラオー 孤高の王者』(廣済堂刊)『観戦初心者のための ラグビー 25のルールと見方』(Kindle版)などがある。

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