ファンが選ぶ種牡馬ランキング

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スポーツナビでユーザー投票を実施した「好きな種牡馬&サンデーサイレンス産駒ランキング」。1000票以上の投票で選ばれたのはどの馬か? 今回は現役種牡馬編のランキングを発表します!

※1人3票まで投票可能
※ランキング上位と総評コラムはスポーツナビアプリでご覧いただけます

ランキング

順位 馬名 主な産駒 得票率
1 オルフェーヴル ラッキーライラック、エポカドーロ 35.76%
2 ゴールドシップ ユーバーレーベン、ウインマイティー 33.68%
3 エピファネイア デアリングタクト、エフフォーリア 24.65%
4 ロードカナロア アーモンドアイ、サートゥルナーリア 20.49%
5 キズナ ディープボンド、ファインルージュ 12.15%
6 ジャスタウェイ ダノンザキッド、ヴェロックス 9.03%
7 コントレイル 年内で現役引退、種牡馬入りの予定 8.33%
8 モーリス ピクシーナイト、ルークズネスト 7.99%
9 キタサンブラック ラスール 7.29%
9 シルバーステート ロン、ベルウッドブラボー 7.29%
11 スクリーンヒーロー モーリス、ゴールドアクター 6.60%
12 バゴ クロノジェネシス、ビッグウィーク 6.25%
13 ハービンジャー ノームコア、ブラストワンピース 3.82%
14 サトノダイヤモンド 産駒は2022年デビュー予定 3.47%
14 ルーラーシップ キセキ、ダンビュライト 3.47%
16 ダイワメジャー アドマイヤマーズ、メジャーエンブレム 3.13%
17 エイシンフラッシュ カリオストロ、ココロノトウダイ 2.43%
17 ドレフォン ジオグリフ 2.43%
19 ラニ ムーヴ 2.08%
20 ワンアンドオンリー アトラクティーボ 1.74%
21 イスラボニータ プルパレイ 1.39%
21 キンシャサノキセキ ガロアクリーク、サクセスエナジー 1.39%
21 シニスターミニスター テーオーケインズ、ヤマニンアンプリメ 1.39%
21 リオンディーズ リプレーザ、アナザーリリック 1.39%
25 アドマイヤムーン ファインニードル、セイウンコウセイ 1.04%

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解説

オルフェーヴル(右)、ゴールドシップの最初で最後の直接対決となった2013年の有馬記念。オルフェーヴルが後続に8馬身の差をつけて圧勝。ゴールドシップは3着に終わった【写真は共同】

「ファンが選ぶ! 好きな種牡馬ランキング・現役編」の結果は表のようになった。読者のみなさんの感想はいかがだろうか。

 これは推測だが、この上位2頭については「現役時代から好きだった」という理由で選んだ方が多いのではないだろうか。誕生年は1年違うが、1位オルフェーヴルはその圧倒的な強さで、2位ゴールドシップはその圧倒的な個性で、同時代の競馬界を大いに盛り上げてくれた(直接対決は、2013年の有馬記念のみ)。

 アンケート結果をもう少し細かく見てみると、ゴールドシップを選んだ人の約半数が、複数回答でオルフェーヴルも同時に選んでいることがわかった。やはり、同時代を彩った2頭への、現役時からの思い入れの強いファンが多かったようだ。

 このランキングを見て筆者が抱いた最初の印象は「『父・ステイゴールド×母の父・メジロマックイーン』のワン・ツー・フィニッシュだ」というものだった。アンケートで選んだファンの方々が、この点についてどれほど意識されていたかはわからない。両馬を複数回答で同時に選んだ方の多くは「両馬とも父はステイゴールド」と意識されていたと思うのだが、「両馬とも母の父はメジロマックイーン」と意識されていた方は、父という共通項ほどではなかったかもしれない。後日に発表される「ファンが選ぶ! 好きな種牡馬ランキング・OB編」での両馬の順位が楽しみだ(ただし、選択肢に「メジロマックイーン」はなかった)。

 もちろん、この両馬は種牡馬としての実績も優秀だ。オルフェーヴルはラッキーライラック、エポカドーロ、ゴールドシップはユーバーレーベンと、しっかりとGI馬を出している。もっとも、ユーバーレーベンが2021年のオークスを勝った際、ネットでは「ゴルシがついにGI馬の父になった」などと騒がれたというから、やはり、現役時代の人気がそのまま種牡馬としての人気にもつながっていると言えそうだ。

3位のエピファネイア、4位のロードカナロアとの深いつながりを感じさせるサートゥルナーリア【写真は共同】

 3位のエピファネイアと4位のロードカナロアの関係も興味深い。すぐに見えてくるのは、どちらも「牝馬三冠」を出している種牡馬だということ。そしてもう一つ、あるキーとなる馬を通して、深いつながりを感じさせる。そのキーとなる馬は「サートゥルナーリア」。2021年1月に引退し、社台スタリオンステーションで種牡馬入りした。サートゥルナーリアの父は、4位のロードカナリア、母はシーザリオ。そして、3位のエピファネイアの母もシーザリオだ。まだ産駒のいないサートゥルナーリアは今回の投票では選択肢に入れてもらえなかったようだが、数年後のアンケートでは上位に入り、偉大な父や兄と肩を並べる存在になっているかもしれない。

 3位と4位は、実績的には4位のロードカナロアの方がやや上のように感じられるのだが、実績と人気はかならずしも一致しないということなのだろう。加えて、3位のエピファネイアにとっては、アンケートの時期がよかったという要因もあったかもしれない。ちょうど、2021年の天皇賞(秋)をまたいでアンケートが実施されたので、エピファネイア産駒のエフフォーリアの勝利が父の順位を押し上げた可能性もあろう。

 下位層では、スクリーンヒーロー、ルーラーシップ、ダイワメジャーあたりはもう少し上位に位置するかと思われたが、意外に伸びなかったという印象だ。

(文:木村俊太、企画構成:スリーライト)

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