ファンが選ぶ好きなサンデーサイレンス産駒ランキング
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スポーツナビでユーザー投票を実施した「好きな種牡馬&サンデーサイレンス産駒ランキング」。1000票以上の投票から選ばれた名馬は? 今回はサンデーサイレンス産駒編のランキングを発表します!
※1人3票まで投票可能
※ランキング上位と総評コラムはスポーツナビアプリでご覧いただけます
ランキング
順位 | 馬名 | 主な勝ち鞍 | 得票率 |
---|---|---|---|
1 | サイレンススズカ・牡 | 98年宝塚記念 | 43.56% |
2 | ディープインパクト・牡 | 05年皐月賞、05年日本ダービー、05年菊花賞、06年天皇賞春、06年宝塚記念、06年ジャパンカップ、06年有馬記念 | 36.61% |
3 | ステイゴールド・牡 | 01年香港ヴァーズ | 28.22% |
4 | スペシャルウィーク・牡 | 98年日本ダービー、99年天皇賞春、99年天皇賞秋、99年ジャパンC | 23.93% |
5 | ダンスインザダーク・牡 | 96年菊花賞 | 9.20% |
6 | ハーツクライ・牡 | 05年有馬記念、06年ドバイシーマクラシック | 7.57% |
7 | フジキセキ・牡 | 94年朝日杯3歳S | 7.36% |
8 | バブルガムフェロー・牡 | 95年朝日杯3歳S、96年天皇賞秋 | 6.75% |
9 | アグネスタキオン・牡 | 01年皐月賞 | 6.34% |
10 | ジェニュイン・牡 | 95年皐月賞、96年マイルチャンピオンシップ | 4.29% |
11 | ダンスパートナー・牝 | 95年オークス、96年エリザベス女王杯 | 4.09% |
12 | マンハッタンカフェ・牡 | 01年菊花賞、01年有馬記念、02年天皇賞春 | 3.68% |
13 | デュランダル・牡 | 03年スプリンターズS、03、04年マイルCS | 3.27% |
14 | ダイワメジャー・牡 | 04年皐月賞、06年天皇賞秋、06、07年マイルCS、07年安田記念 | 3.07% |
15 | アドマイヤベガ・牡 | 99年日本ダービー | 2.25% |
15 | ゼンノロブロイ・牡 | 04年天皇賞秋、04年ジャパンカップ、04年有馬記念 | 2.25% |
17 | マーベラスサンデー・牡 | 97年宝塚記念 | 2.04% |
17 | マツリダゴッホ・牡 | 07年有馬記念 | 2.04% |
19 | アドマイヤグルーヴ・牝 | 03、04年エリザベス女王杯 | 1.84% |
20 | イシノサンデー・牡 | 96年皐月賞 | 1.64% |
20 | スティルインラブ・牝 | 03年桜花賞、03年オークス、03年秋華賞 | 1.64% |
20 | フサイチパンドラ・牝 | 06年エリザベス女王杯 | 1.64% |
23 | ダンスインザムード・牝 | 04年桜花賞、06年ヴィクトリアマイル | 1.43% |
24 | ネオユニヴァース・牡 | 03年皐月賞、03年日本ダービー | 1.02% |
24 | ヘヴンリーロマンス・牝 | 05年天皇賞秋 | 1.02% |
24 | オレハマッテルゼ・牡 | 06年高松宮記念 | 1.02% |
27 | タヤスツヨシ・牡 | 95年日本ダービー | 0.82% |
27 | アグネスフライト・牡 | 00年日本ダービー | 0.82% |
27 | ゴールドアリュール・牡 | 02年ジャパンダートダービーほか | 0.82% |
30 | エアシャカール・牡 | 00年皐月賞、00年菊花賞 | 0.61% |
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解説
「ファンが選ぶ! 思い出のサンデーサイレンス産駒ランキング」の結果は表のようになった。1位は悲劇の超快足逃げ馬・サイレンススズカ。2位は現役時代も、種牡馬としても日本の競馬界を大いに盛り上げてくれた(現在も盛り上げてくれている)ディープインパクト、3位は現役時代は「シルバーコレクター」として、種牡馬としては人気のくせ馬の父として注目されたステイゴールド。以下、スペシャルウィーク、ダンスインザダークと続く。武豊騎手と縁の深い馬が多い印象だ。
1位のサイレンススズカ。「思い出の」と銘打たれているが、ここでは「超快足逃げ馬」という思い出と「悲劇」という思い出が、否が応でも交錯する。複数回答ながら、総回答数の43.6%がサイレンススズカに投票されているという結果は、未完のまま終わってしまった超快足逃げ馬の物語が、23年という歳月を経てもなお、私たちの心の中に残り続けていることを教えてくれる。
2位のディープインパクトは、現役時代の深い衝撃に加え、種牡馬としての実績も父に迫ろうかという勢いだ。早すぎる死は非常に残念だったが、近い将来、「ディープインパクト系」などと呼ばれるサイヤーラインが形成されるのではないかと思えるほど、産駒の活躍が目覚ましい。
3位のステイゴールドは「ファンが選ぶ! 好きな種牡馬ランキング・OB編」では、父サンデーサイレンスを抑え、堂々の1位。「同・現役編」では、ステイゴールド産駒が1位と2位を占めるなど、その人気は根強い。
さて、私ごとで恐縮だが、20年以上前、ある書籍の取材でノーザンファームと社台スタリオンステーションにお邪魔し、牧場のご厚意でサンデーサイレンスに会わせていただいたことがある。書籍用に写真を撮らせていただいたのだが、その神々しいばかりに黒光り(青光り?)した馬体に大いに魅せられたのを昨日のように覚えている。
彼の賢さと風格にも驚かされた。足下の草を食んでいても、筆者がカメラを構えると顔を上げ、ピタリと止まって決めポーズを取る。まるで売れっ子モデルの写真撮影のようだった。シャッターの音を聞くと草を食べ始め、筆者が「はい、撮ります」と声を掛けると食べるのをやめてポーズを取った。5、6回ほどシャッターを押したと思う。すると「もう十分に撮ったでしょ」と言わんばかりに、草を食み出し、以後、声をかけても二度とポーズを取ってはくれなかった。筆者はサンデーサイレンスにお礼を言って、その場を離れた。
隆盛を極めるサイヤーラインの祖の、リアルな一面を感じていただけたら幸いである。
(文:木村俊太、企画構成:スリーライト)