連載:卓球ニッポン、世界一への挑戦―東京五輪で目指す“打倒中国”―

東京五輪で悲願の金メダル獲得へ 卓球ニッポンの激闘を振り返る

片野賢二

24年の歳月を経て、ついに日本がメダルを獲得

ロンドン五輪の女子団体で銀メダルを獲得し、ついに重い歴史の扉をこじ開けた 【写真:YUTAKA/アフロスポーツ】

 2012年ロンドン大会はついに日本が悲願のメダル獲得を果たし、24年の月日を費やしてきた夢がついに達成された。種目は女子団体。メンバーは、石川佳純(全農)、福原愛(ANA)、平野早矢香(ミキハウス)の「3姉妹」。準決勝の対戦相手はシンガポール。2010年の世界選手権では中国を下し、世界王座に就いている強豪チームだ。エースのフェンは五輪の女子シングルスで銅メダルを獲得するなど手強い選手で、対戦成績でも日本選手を圧倒している。しかしながら、1番で福原が難敵を下すと波に乗り、2番の石川も勝利。その勢いのまま3番ダブルスの平野・石川組もシンガポールペアを下し、ついに悲願のメダルを手中にした。決勝では中国に敗れたが、ナショナルトレーニングセンターでの強化合宿がついに実を結んだ。

 男子団体は、水谷隼(スヴェンソン)、岸川聖也(スヴェンソン)、丹羽孝希(青森山田高)が出場。準々決勝で香港に2-3で惜敗し、5位入賞に終わる。男子シングルスは、水谷が4回戦、岸川が5位入賞。女子はメダルに届かなかったが石川が4位入賞、福原は5位入賞と健闘した。

 2016年リオデジャネイロ大会。28年の月日が流れたが、男子もついにメダルを獲得する。メンバーは、水谷隼(beacon.LAB)、丹羽孝希(明治大学)、吉村真晴(名古屋ダイハツ)の3選手。準々決勝で香港を3-1で下すと、準決勝では苦手のドイツと対戦。圧巻は、2番で対戦した水谷VSボルのエース対決だった。これまでの対戦成績はボルが圧倒的にリードしていたが、この日の水谷は積極的に展開し、第1ゲームを9本で取ると、第2ゲームも連取する。第3ゲームはジュースの大接戦となったが、好調の水谷がドイツのエースを下すと、続く、ダブルスも取って2-1とリード。4番でふたたび登場した水谷がシュテガーをストレートで下し、銀メダル以上を決めた。決勝の中国戦でも、水谷は2番で許シンをフルゲームジュースの末に下し、一矢報いた。

 女子団体は、石川佳純(全農)、福原愛(ANA)、伊藤美誠(スターツSC)の3選手が参加。準決勝でドイツに2-3で敗れて2大会連続決勝進出は逃したが、3位決定戦で前回のロンドン大会で対戦しているシンガポールを3-1で下し、銅メダルを獲得した。デビュー戦となった伊藤美誠が落ち着いたプレーを見せる大活躍だった。

 男子シングルスは、3位決定戦でサムソノフ(ベラルーシ)を4-1で破った水谷が男子個人戦の部で初のメダルを獲得。団体、シングルスで銀メダルと銅メダルをそれぞれ獲得した。女子シングルスに出場した福原は3位決定戦に進んだものの、キム・ソンイに惜敗。メダル獲得とはならなかったが4位入賞を決めた。石川は、3回戦で同じくキムに惜敗。リオ大会は、銀メダル1個、銅メダル2個を獲得、日本選手の健闘が大いに光った大会となった。

 コロナ禍の影響により、開催が1年延びた今大会。果たして日本チームは、地元の利を生かして何個メダルを獲得することができるのか?男子はエース・張本智和の出来いかんで何色のメダル獲得になるのか?女子は、大黒柱の伊藤美誠が鍵を握っている。日本国民の応援を背に、素晴らしい活躍を見せてくれることを期待したい。

(企画構成:有限会社ライトハウス)

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