宮本慎也、戦友の稲葉監督に送るエール 星野ジャパン同窓会・野手編(2)
北京五輪の3位決定戦で米国に敗れてメダルを逃し、涙を流して引き揚げる主将の宮本 【写真は共同】
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国際大会で結果を残せる打者
アテネ、北京の2大会に出場した宮本氏は「初見のピッチャーが多いのが、まずは難しい。スライダーがどれくらい曲がるとか。この辺から曲がったらボールになる。この辺からだったらストライクというのが分かっていたら楽だけど、分からないのが苦しい」と語る。それ故に、一発勝負の国際舞台で成績を残す打者の特徴として「逆方向に打てる選手」と分析する。長く、ギリギリまでボールを見て、バットを素直に出す。プロ生活の中で流し打ちの名人と呼ばれた宮本自身、北京五輪では4打数1安打と出番が少なかったが、アテネ五輪では36打数18安打の打率.500の大暴れ。同じく優れた右打ち技術を持っていた井端弘和も2013年のWBCで大活躍した。
その上で宮本氏は、「国際大会はスモールベースボールと言われるけど、結構(試合が)決まっているのはホームラン」と指摘する。北京五輪の準決勝・韓国戦ではイ・スンヨプに痛恨の一発を打たれて敗退したことを引き合いに出し、「確率が悪かったとしても長打が打てるバッターが必」と“逆方向”に加えて“一発長打”を打てる打者の重要性を説いた。