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三河・コリンズワースが生かす異色の経歴
B初の4戦連続トリプルダブルで月間MVP
Bリーグ屈指の万能PGが4・5月の月間MVPに輝いた
Bリーグ屈指の万能PGが4・5月の月間MVPに輝いた【(C)B.LEAGUE】

 Bリーグは月間MVPに相当する「B.LEAGUE Monthly MVP by 日本郵便」をファン投票で選んでいる。2020-21シーズンは5月10日にレギュラーシーズンを終えたが、4月・5月の受賞者にはシーホース三河のカイル・コリンズワース選手が選出された。


 29歳のコリンズワースは2017-18シーズンにNBAダラス・マーベリックスでプレーした経験を持つポイントガード(PG)で、2020年秋から三河でプレーしている。


 彼は4月24日の島根スサノオマジック戦からBリーグ史上初の4試合連続トリプルダブルを記録するなど、シーズンの大詰めでセンセーショナルな活躍を見せた。198センチ・95キロとNBAの基準で見ても大型なPGで、攻守とも万能。パス、ゲームコントロールのような司令塔らしい強みを持ちつつ、リバウンドの強さも持つユニークなプレイヤーだ。


 今季の三河はチャンピオンシップ(CS)こそクォーターファイナルで千葉ジェッツに惜敗したものの、3シーズンぶりのCS出場を成し遂げた。コリンズワースはリーダーとして、そんなチームの再生にも貢献した。今回はそんな彼に自身のスキルや異文化との向き合い方など、興味深いストーリーを語ってもらっている。

(※トリプルダブル:得点、リバウンド、アシスト、スティール、ブロックショットの5項目中3つ=tripleで2桁=doubleのスタッツを記録すること。得点、リバウンド、アシストで達成される場合が多く、コリンズワースもその3項目で二桁を記録した)

――三河の選手が月間MVPを受賞するのは、昨年12月の金丸晃輔選手以来2人目です。受賞の感想はいかがですか?


 もちろんとても嬉しいです。月間MVPの表彰があると聞いたとき、自分も狙いたいという気持ちになって、一つの目標にしていました。月間MVP受賞も嬉しいですし、シーズン終盤にチームがいいプレーをできていたことも嬉しいです。


――三河は過去2シーズンに比べて大きく成績を伸ばし、34勝21敗の西地区3位でレギュラーシーズンを終えました。


 個人的にも三河に入ったときから、このチームを前のシーズンより強くしたいと意気込んでいました。シーズン中にはコロナの影響があって、けが人もかなり出てしまいましたが、一つの目標だったチャンピオンシップ出場を果たせました。それはすごく良かったです。チャンピオンシップでもいい戦いが……、特に千葉ジェッツとの2戦目ではできました。

――三河にはシューター、インサイドと得点能力の高い選手が揃っています。コリンズワース選手の視点から見る三河の強み、アイデンティティは何ですか?


 このチームにはオフェンスの武器が沢山あります。得点力の高い金丸晃輔選手、ダバンテ・ガードナー選手がいますし、シェーファー アヴィ幸樹選手と自分も得点を取れるタイプです。得点の取り方にいろんなオプションがあり、たくさんの組み合わせができるチームです。


――オプションを使いこなす楽しさ、難しさが両方あると思います。そこはいかがですか?


 オフェンスのオプションが沢山あったので、機能しているときはいい試合ができて、実際にBリーグのトップクラブから勝利を挙げています。でも負けてはいけない場面で負けた試合もありました。良いときはすごく良いけれど、良くないときはタフな状態になってしまう。そういうシーズンだったと感じています。


――オフェンスの安定感はチームとして今後への課題ですか?


 もちろんオフェンスの安定感も必要だと思いますが、それよりディフェンス(DF)をレベルアップさせる必要があります。シュートが入っていないときこそ、DFで踏ん張るべきです。この間、宇都宮と川崎のセミファイナルがありましたよね。宇都宮は(5月21日の)第1戦であまりシュートを(高い確率で)決められなかったにもかかわらず、タフなDFで相手を抑えて勝っていました。

――コリンズワース選手はいろんな強みを持っているプレイヤーですが、「これが一番の売り」というポイントはなんですか?


 まずDF面でいろんな相手に対応できることが強みだと考えています。千葉とのチャンピオンシップでは、1番(PG)から4番(PF)までいろんなポジションの選手とマッチアップをしました。セバスチャン・サイズとマッチアップする時間もありました。そんなプレーでDFの強みを証明できたと思います。もう一つはリバウンドのスキルですね。


――BリーグはNBAに比べて試合時間も短いですし、ほとんどトリプルダブルが出ないリーグです。そんな中でコリンズワース選手は史上初の4試合連続トリプルダブルを達成しました。なぜこのような記録を出せたのですか?


 PGにもかかわらずリバウンドが取れるのは大きいですよね。まずマインドセットが大事で、一つ一つのポゼッションを大切にしてプレーしています。自分がオフェンスリバウンドを取れば、(相手もゴール下へ競り合いに来ている中で)ノーマークの味方にパスができて、いいシュートにつながります。DFリバウンドを取れば、すぐ自分が速攻の先頭に立ってボールプッシュやシュート、クリエイトをできます。

大島和人
大島和人

1976年に神奈川県で出生し、育ちは埼玉。現在は東京都町田市に在住する。早稲田大在学中にテレビ局のリサーチャーとしてスポーツ報道の現場に足を踏み入れ、世界中のスポーツと接する機会を得た。卒業後は損害保険会社、調査会社などの勤務を経て、2010年からライター活動を開始。バスケットボールやサッカー、野球、ラグビー、バレーなどの現場にも小まめに足を運び、試合観戦数は毎年300試合を超える。日本を実はサッカーだけでなくバスケ強国であるスペイン、バレー王国・ブラジルのような球技大国にすることが一生の夢で、“球技ライター”を自称している。

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