横浜DeNAベイスターズ・初代キャプテンの石川雄洋さんと現キャプテンの佐野恵太選手。絆で結ばれた二人がオンラインで対面し、対談が実現。キャプテン経験者だからわかる佐野選手の苦しい心中を察して、石川さんが明るく冗談を飛ばして笑わせる場面が随所に見られた。限られた時間だったが、タイムリミットがきても二人は名残惜しそうに話を続ける。その内容は、石川さんがベイスターズを、そして後輩を思うからこそのメッセージだった。（取材日：4月28日）

――今季の開幕ゲーム、チームスローガンである「横浜一心」の“一”を、みんなで手の甲にブルーインクで書いて臨んでいましたが、それは佐野キャプテンの発案だったと。

佐野　あれは実は僕だけじゃなくて、何人かで話し合ってそうしようと。

石川　（拍手）でも……。

佐野　その開幕から（引き分けを挟んで）6連敗ですね……。

石川　“一”じゃなくて、“＋（プラス）”にしといたら10連勝できるかもしれんよ（笑）。ナイスアイディアやろ。

佐野　なるほど！

石川　俺ね、今年ここまで（取材日時点）、ベイスターズ戦を2回解説して、「頑張ってほしい選手は？」と聞かれたので、「背番号7番になった佐野選手」とか言ってたんだけど……。解説した試合で、6回までチームがノーヒットで……せっかく褒めようと思ったのに佐野もチームも褒めるところがなくて、どうしようかと思ったよ（笑）。

佐野　その試合の解説がタケ（石川）さんだっていうのはみんなわかっていたんですけど、やられてしまいましたね（苦笑）。申し訳なかったです。

石川　めっちゃ気まずかったよ（笑）。だけど佐野！ 今ぐらいの感じでやった方がいいよ！

佐野　最近、なかなか笑えるタイミングもなくて……。

石川　今度、解説するときは、1本でいいからマジで打って！（笑）

佐野　しっかり打ちます！ タケさんが解説のときは毎回勝てるように頑張らないと。

石川　俺そんなに解説入ってないから大丈夫（笑）。