柴崎岳、スペイン挑戦と日本代表を語る 悲観せず、現実を受け止めて、日々成長を

工藤拓

森保監督に共感できる部分は多い

カタールW杯まであと2年、まずは出場権獲得へ。柴崎は日本代表で重責を担う 【Getty Images】

――クラブで厳しい時期があっても日本代表があるから頑張れている、と以前、話していました。ロシアW杯前の心境と、次のカタールW杯に向かう心境に違いはありますか?

 立場の違いなのかもしれないですけど、年齢も関係あります。22歳から26歳でW杯に向かうのと、26歳から30歳でW杯に向かうのとでは、また意味合いが変わってくるので。その発言に関して言うと、自分が子供の頃からW杯、日本代表でプレーすることに対して憧れていたという流れの中での話だったと思います。

 今でも自分のキャリアの中で日本代表、W杯というのは大きなウエートを占めています。何かを決断する上で欠かせないピースになっているかなと。日本代表では今はある程度コンスタントに呼んでもらって、そこで継続的にプレーすることもできているので。ロシアW杯のときより、よりチームの中に入っていって、よりチームを組み立てていったりと。ピッチ内外において自分がどうやっていくべきかを考えながらやっているという点に関しては、ロシアW前と今とでは違うのかなと思います。

――先ほど「戦う」と話されていましたが、W杯までの2年間でここを身につけていきたい、ここをプラスしたいという部分は?

 攻撃でも守備でもチームにメリットをもたらす存在になりたい、そういった選手を目指していきたいと思います。結果的に勝利をもたらす選手になりたいと。それは攻撃だけ、アシストやゴールをしていればいいとか、守備だけしていればいいというわけではないです。僕のポジションから考えても。全体的なトータルとしての選手の能力をこれまで以上に高めていけるように。まだW杯アジア2次予選を勝ち抜かないといけないので、予選でしっかり結果を残して、W杯行きの切符を取れるようにしたいと思います。また、その先にあるカタールW杯を見据えて、そういった舞台で自分を表現できる、今までにはない結果をしっかりと、W杯でのベスト8という目標を持ちながら、やっていきたいと思っています。

――森保一監督が考えていることと共通点が多いと感じますが、戦術的、メンタル的な面で監督と共感すること、だから力になれる、というのはどんな点でしょうか?

 森保監督が就任した当初から共感できる部分は多いなと感じています。それは別に僕が彼の考えに寄せているわけではなくて、自分が今までのサッカー人生の中で培ってきた経験をもとに、こういったことは大事だな、重要だなと思っていたこと。もちろんデュエルもそうですし、こっちに来てからの経験も踏まえて思っていることは、森保監督も感じている部分かなと。そういう意味で、マッチしていると思います。もちろん監督のやりたい戦術的な部分とか、そこに自分がしっかりとアジャストしなければいけないところはありますけど、戦術を語る前のベースの部分の心構えという点では、一致しているところは多いかなと思います。

――具体的な共通点というのは?

 ひとつだけ話せることがあるとすれば、森保さんは戦術よりメンタリティーの部分をよく話してくれます。前の質問でも答えたベースの部分、ベースと言うと幅広い答えにはなってしまうんですけど、戦術を考える前の話ですね。ベースを上げていく、そこで絶対に負けないこと、はよく話されているので。そこは自分自身も共感できるところかなと。戦術的なことに関しては言うことはできないです。すいません。

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著者プロフィール

工藤拓

東京生まれの神奈川育ち。桐光学園高‐早稲田大学文学部卒。幼稚園のクラブでボールを蹴りはじめ、大学時代よりフットボールライターを志す。2006年よりバルセロナ在住。現在はサッカーを中心に欧州のスポーツ取材に奔走しつつ、執筆、翻訳活動を続けている。生涯現役を目標にプレーも継続。自身が立ち上げたバルセロナのフットサルチームは活動10周年を迎えた。

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