昭和の「大乱闘事件」と悲願の日本一 有藤×山崎が振り返るロッテ戦士の武勇伝
ZOZOマリンスタジアムに飾ってある74年のチームプレートの前で撮影。両氏ともに、まだまだ若々しい 【撮影:少路昌平】
昭和のプロ野球らしい、数々のエピソード
有藤 今のご時世では考えられないけども、朝帰りで野球をやっていたこともあったよね(笑)。みんな家に帰れないんだから、息抜きをするところがないでしょう。我々の頃の宿舎は、旅館を借り切っていたから、いつも同じ顔を見なきゃならない。そりゃあ、嫌になるよ(笑)。だから、外に行って食事をすることになる。食事をすれば一杯飲むわな。山ちゃんなんかは、真面目だから、そういうことはないんだけど。僕は、飲み屋が家みたいなもんだった(笑)。
――当時のパ・リーグは、選手同士がエキサイトするような場面も多かったですよね。
山崎 印象に残っているのは、近鉄戦で一塁の榎本(喜八)さんと相手走者が接触プレーになったんです。それでもめて、荒川(俊三)がバットで榎本さんの背中をドンとたたいて、榎本さんが気を失っちゃったんですよ。それで僕も、相手をスパイクで蹴り上げた。それを写真に撮られて週刊誌に載ったなんてことがありました。翌日、榎本さんの背中を見たらバットの跡がくっきり残っていてね。
有藤 よく日本人同士でケンカをしていましたけどね、バットで殴るなんてとんでもないことですよ。今は、日本人同士で乱闘なんてやらないでしょうけど。
――日本一になった1974年は、前年からの太平洋クラブライオンズ(現・埼玉西武ライオンズ)との「遺恨」がありましたね。
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