連載:渋野日向子、全英女子オープン連覇の可能性

欧米メディアが渋野連覇の可能性を分析 厳しい評価も…鍵はやはり「笑顔」

北村収
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全英女子OP連覇を狙う渋野は今海外メディアからどのような評価をされているのか?欧米のメディア関係者に話を聞いた 【Getty Images】

 昨年の全英女子オープンの制覇で熱狂したのは、日本のゴルフファンだけではなかった。“スマイリングシンデレラ”と名づけられた渋野日向子は海外のゴルフファンの心もつかんだ。連覇を狙う渋野は海外メディアからどのように評価されているのか?
 在英スポーツジャーナリストの松澤浩三氏によると、英国における女子プロゴルフの認知度はあまり高くないそうで、「全英女子オープン開催会場のある街で大会期間中にタクシーに乗った際、『運転手から何か催し物があるのか?』と聞かれたこともあった」そうだ。

 そんな中、前回大会での渋野の登場は、とても明るい要素だったという。「コース上ではチャーミングな笑顔とはつらつとしたプレーを見せ、マスコミの前でも面白い談話を連発してくれた。地元の英国人選手でないのに、国内におけるスポーツニュースの2大発信源とも言える、BBCやスカイスポーツでも映像付きの長めの尺で取り上げられたのは、そういった“使いやすさ”があったからに違いない」と分析する。

 欧米のメディア関係者に話を聞くと、日本人には分からない渋野に対する本当の評価が見えてきた。

英国、そして米国でも注目を集めた渋野

渋野だけでなく、キャディを務めた青木コーチもひょうきんだったことも話題に 【Getty Images】

 ESPNやNBCなど欧米のさまざまな媒体で健筆を振るう一方、BBC(英国放送協会)のラジオ番組「ザ・カット」にも定期的に出演するマット・クーパー氏は、渋野の印象について以下のように語ってくれた。
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著者プロフィール

1968年東京都生まれ。法律関係の出版社を経て、1996年にゴルフ雑誌アルバ(ALBA)編集部に配属。2000年アルバ編集チーフに就任。2003年ゴルフダイジェスト・オンラインに入社し、同年メディア部門のゼネラルマネージャーに。在職中に日本ゴルフトーナメント振興協会のメディア委員を務める。2011年4月に独立し、同年6月に(株)ナインバリューズを起業。紙、Web、ソーシャルメディアなどのさまざまな媒体で、ゴルフ編集者兼ゴルフwebディレクターとしての仕事に従事している。

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