ブラインドランナーと伴走者は一心同体! 1本のロープがつなぐ、ふたりの絆
選手は走りに集中、ガイドランナーが合わせていく
ふたりは練習の精度を上げるため、ときには仕事後に夜間練習を行うそうだ 【写真:荒木美晴】
レースでは、選手は自分の走りに集中し、ガイドランナーが脚のポジションやテザーを持つ手のふり幅を合わせていくのがセオリーだ。200メートル走ではスムーズなカーブ攻略の技術も必要になる。内側の青木さんが鈴木との距離をコントロールし、鈴木は遠心力に負けない走りを心掛ける。「スタミナがなくなると、どうしても外に振られてしまう。カーブを抜けたあとも注意が必要です」と鈴木は話す。
200m走ではスムーズなカーブ攻略の技術も必要になる 【写真:荒木美晴】
ガイドランナーは、フィニッシュラインを選手よりも先に横切った場合に失格となる規定がある。最後までコントロールを保った走りをすることが必要なため、青木さんもトレーニングを欠かさない。そして、ふたりが目指すパラリンピックでは、3位以内に入った場合はガイドランナーにもメダルが授与される。胸に輝くそのメダルは、選手とガイドランナーの「絆」の証しでもあるのだ。鈴木と青木さんの最高の笑顔を見られる日を、楽しみに待ちたい。
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