U18日清食品 北信越ブロックリーグ2024 男子 レポート 長谷川蒼「チームを勝たせる選手の一人に」北陸学院(石川県)

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【©U18日清食品リーグ】

北陸学院は「U18日清食品 北信越ブロックリーグ2024」で無傷の4連勝を飾り、初優勝を果たしました。濱屋史篤ヘッドコーチが「対戦相手は強豪チームばかりで、全国大会を戦うつもりで試合に挑みます」と話していたとおり、一戦一戦に全力で挑み、頂点まで駆け上がりました。短期間でのトーナメントではなく、長期間のリーグ戦であること。そのポイントについて、濱屋ヘッドコーチはこう語ります。

「対戦チームが事前に決まっていることで、スカウティングをして臨むことができ、一人ひとりのバスケIQを高めることができます。長丁場のリーグ戦ということで3年生を入試などで欠いたり、突発的にケガをした選手がいたりと、メンバーを固定できないケースもありますが、結果として多くの選手がコートに立ち、チームの底上げに繋がっています」

「いろいろな選手」の一人として、この「U18日清食品 北信越ブロックリーグ2024」で存在感を発揮したのが2年生の長谷川蒼選手です。夏のインターハイではメンバー外となり、その悔しさをバネに地道に自主練習を重ねてきました長谷川選手。その努力が実り、少なくないプレータイムを得るたびに結果を残し、貴重な経験を積み上げました。

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11月17日、優勝を懸けた東海大学付属諏訪(長野県)との一戦。この日はキャプテンでエースの荒川乃斗選手を入試で欠いていましたが、2年生の神保旺介選手、小野蓮太選手がその穴を埋める活躍を披露しました。序盤は相手のエースをフェイスガードで封じる策が機能せず、2桁のビハインドを背負いますが、それでもゾーンディフェンスに切り替えたことで相手の出足を止めると、運動量で相手を上回ることで徐々に流れを引き寄せていきます。ここで神保選手が中央を切り裂くレイアップを決めたり、小野選手が得意の3ポイントシュートを沈めて、チームに勢いを与えました。

長谷川選手はベンチスタートでしたが、第2クォーターの頭から出場。「とにかく全力を出してトライすることを意識していました」という言葉通り、リバウンドやルーズボールに飛び込みつつ、常に全力で走るトランジションディフェンスでチームを助けます。オフェンスではポストアップをこなしつつ、ペイントエリアでフェイクステップの鮮やかなターンからのシュートも決めました。

その後、試合はまさに一進一退の展開となり、66-66の同点で延長に入りましたが、運動量とシュート精度で上回った北陸学園が最終的に78-74で勝利し、優勝を決めました。長谷川選手は「チームとして結果を残せたのは良かったです」と笑顔を見せつつも、「まだまだ周りに助けてもらう場面が多く、今後はチームを勝たせる選手の一人になっていけるように、毎日の練習から頑張っていきたい」と今後を見据えます。

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濱屋ヘッドコーチは、長谷川選手について「ディフェンスでハードワークできるのが彼の強み。今日も誰よりも多い運動量で貢献してくれました」と、その奮闘を称えます。北陸学院の強みはハードワークに支えられた組織的なディフェンスです。

走りに走って相手に自由を与えない長谷川選手は、それだけハードワークができる理由を晴れやかな表情でこう説明します。「一番はやっぱりバスケが好きだからです。僕は大学でもバスケを続けたいですし、そのためには試合に出て活躍しないといけません。あと僕は東京都出身なのですが、北陸学院での寮生活を認めてくれた両親に結果で恩返しをしたいと思っています」

好きだから上手くなりたい──。シンプルですが、その思いが強ければ強いほど、毎日の練習や試合に、真摯に、そして全力で挑むことができます。「U18日清食品 北信越ブロックリーグ2024」で自信を増した長谷川選手は、明確な目標に向かって一日一日を大切に過ごしています。
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著者プロフィール

「U18日清食品リーグ」ば、バスケットボールにおける部活・クラブなどの垣根を超えたU18年代の階層別リーグ戦です。リーグ戦文化の導入により、実力が拮抗するチーム同士の対戦や、多くの選手への出場機会、また、予定された試合/対戦相手を見据えた質の高い準備など、公式戦の試合数が確保された環境下で競技に取り組むことにより、競技力の向上を目指して設立した競技大会です。 今年度も「U18日清食品リーグ バスケットボール競技大会 2024」 として 「U18日清食品トップリーグ2024」 、「U18日清食品ブロックリーグ2024」を開催いたします。

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