連載:ラ・リーガセミナー「#TodayWePlay」

なぜベティスはスペインで人気がある? 観客動員数、視聴者数は3強に次ぐ4位

工藤拓

乾の退団後も日本語コンテンツを継続

残念ながら乾貴士は1年で退団。それでもクラブは日本語コンテンツを継続している 【写真:ムツ・カワモリ/アフロ】

 他にも国連とパートナーシップを結んでの気候改善プロジェクトへの取り組み、2年前に改修したスタジアムのホスピタリティーの充実ぶり、欧州最大規模となる51ヘクタールの敷地を持つ総合トレーニング施設の建設計画、個々のスポンサーに対するアイデアに富んだコンテンツの提供など(ユーチューブで見られるUberのCM「ロミオとフリオ」は必見)、アラルコン氏の講義はビジネスディレクターならではの興味深い話が盛りだくさんだった。

 日本との関係については、2シーズン前に乾貴士と契約した際、ラ・リーガ史上初めて国外の日本でプレゼンテーションを行ったことに言及。残念ながら乾は1年で移籍することになってしまったが、今もクラブは日本語の公式ウェブサイトを継続し、ツイッターでは日本のエージェンシーの協力を得て、日本向けのコンテンツを展開しているという。アラルコン氏は言う。

「イヌイの移籍後は日本のマーケットにおける成長が少し滞ってしまいました。それでもわれわれはSNSなどの取り組みを通し、日本との関係を継続させていきたいと考えています」

2/2ページ

著者プロフィール

東京生まれの神奈川育ち。桐光学園高‐早稲田大学文学部卒。幼稚園のクラブでボールを蹴りはじめ、大学時代よりフットボールライターを志す。2006年よりバルセロナ在住。現在はサッカーを中心に欧州のスポーツ取材に奔走しつつ、執筆、翻訳活動を続けている。生涯現役を目標にプレーも継続。自身が立ち上げたバルセロナのフットサルチームは活動10周年を迎えた。

新着記事

編集部ピックアップ

コラムランキング

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント