ペア種目にありがちな「仲が悪い説」 バドミントン・タカマツの場合は!?
オンラインで開催された「アスリート女子会」。今回は、それぞれの競技のコミュニケーションについて話し合ってもらった 【スポーツナビ】
スポーツナビでは五輪出場経験を持つバレーボールの大山加奈さん(2004年アテネ五輪出場)、柔道の杉本美香さん(12年ロンドン五輪78キロ超級銀メダル)、バドミントンの高橋礼華選手(16年リオデジャネイロ五輪女子ダブルス金メダル)に、流行のオンライン飲み会ならぬオンライントークでお話を聞きました(お酒はありません!)。
第2回のテーマは「個人、団体、ペア それぞれのコミュニケーション」について。「実は仲が悪い」と噂をされがちなペア種目、その真相は!? 団体種目の難しさと、大山さんが振り返る「やっていて良かったと思う瞬間」はどんな時?
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ペア種目あるあるの「仲が悪い説」
高橋選手は現役選手ですが、ダブルスの選手としてどういう気持ちの準備や整え方をされているんですか?
高橋 二人で(試合前に)何か話して、「今日こうやろう」というのはないです。でも、自分たちは高校の時からペアを組んでいてもう12年以上になるので(07年にペア結成)、いろいろと分かり合っているというか。その日によってコンディションも全然違いますし、お互いがお互いの気持ちを抱えてやっているという感じですね。
DJケチャップ バドミントンの場合、ペアを組む選手とはプライベートでもずっと仲良く過ごすんですか? それともあまり関わらない?
高橋 プライベートは、どのペアも結構バラバラに過ごしますね。昔は(バラバラで過ごすと)コーチ陣とかに「タカマツは仲が悪いから」っていじられていました。でもいじられるくらいなので、仲は全然悪くないです(笑)。ダブルスだと遠征先では部屋が一緒なんですが、それでも昼も夜も一緒にご飯に行きます。行かないペアもいますが、自分たちは一緒に行動します。さすがに日本に帰ってきてからは別行動ですが。
DJケチャップ ペアだと変な噂が流れますよね(笑)?
高橋 すごく(実は仲が悪いとか)言われるんです。全然そんなことないのに(笑)。
DJケチャップ そういうところでいうと、バレーボールは徹底的に指導者が管理しているイメージが強いです。
大山 (自分が現役だった)当時はそうですね。でもそれじゃダメですよね。自立した選手を育てていかないと。
個人競技と団体競技、次に選ぶならどっち?
現役時代はバレーボールに身を捧げた大山さん(写真左)は、団体競技ならではの魅力を語る 【写真は共同】
大山 団体かなー、やっぱり。
杉本 個人がいいです。
高橋 団体です。
DJケチャップ 高橋さんだけ(今の競技と)変わりましたね。どうして?
高橋 団体だからみんなの力を合わせるのって絶対に大変じゃないですか、二人でも大変なのに。でも、みんなの力が合わさった瞬間ってどれだけ強いんだろうって。辛いときも周りに人がいると、心強いんじゃないかなって思います。
大山 確かに、掛け算の力って本当にすごい。よく「練習でできたことしか試合ではできない」と言いますが、みんなの力が組み合わさったときって練習の何倍もの力が出るんです。やっていて良かったなって思う瞬間で、団体競技の良さだなって思います。
DJケチャップ 今の話を聞いて、高橋さんは(ペアを組む)松友さんとの関係性が良かったから「人数が増えたらもっと楽しいんだろうな」って思えるんじゃないかなと思いました。松友さんへの愛を感じましたね。
でも、杉本さんは個人競技のままがいい?
杉本 そうですね。団体競技だと、失敗した人を責めちゃいそうだなと思って。
大山 いつもそう言っているよね。
杉本 「なんで!」とか言ってしまいそう。なので、はい……個人で頑張ります(笑)!
DJケチャップ 分かります。僕もピン芸人をやっていたんですが、もしコンビでやっていたら、絶対に人のせいにするタイプやから……分かる(笑)!
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