連載:エディー・ジョーンズが語るラグビーW杯の記憶

エディーは日本代表をどう見ていたのか 監督就任前のW杯で得たもの

竹鼻智
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2011年ニュージーランド大会

11年W杯は当時サントリーの監督を務めていたこともあり、日本にも注目していた 【写真:築田純/アフロスポーツ】

 毎大会、優勝候補の筆頭に挙げられながらも、1987年の第1回大会以降、優勝の座から遠ざかっていたニュージーランドが2度目となった地元開催で、2度目の優勝を挙げた2011年ニュージーランド大会。4年前、ニュージーランドを大会から葬り去った宿敵、フランスとの決勝戦はしびれるような緊迫した展開となり、8-7というロースコアでの決着となった。

 過去2大会、代表チームの指導者という立場でワールドカップ(W杯)に参加していたエディー・ジョーンズ氏は、この大会が行われた2011年はトップリーグ、サントリー・サンゴリアスの監督を務めていた。代表の舞台から一旦離れていた時期のこの大会を、どのように見ていたのだろうか。

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サントリーの選手たちに注目していた

――この大会に出場した日本代表には、サントリー所属の選手が6人(畠山健介、青木祐介、日和佐篤、ニコラス・ライアン、平浩二、小野澤宏時)選出されていました。どのような視点で、大会を見ていたのですか?

 日本代表の強化には直接は関わっていませんでしたが、完全な傍観者としてこの大会を見ていた、ということはありません。サントリーのコーチングスタッフでニュージーランドまで行き、オーストラリア対アイルランド、日本対ニュージーランドの試合を現地で観戦しました。もちろん、サントリーの選手たちのプレーは特に注目して見ていました。

――2勝以上を現実的な目標と掲げていた日本代表には、この大会でどのような結果を期待していたのでしょう?
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著者プロフィール

1975年東京都生まれ。明治大学経営学部卒、Nyenrode Business Universiteit(オランダ)経営学修士。2006年より英国ロンドンに在住し、金融機関でのITプロジェクトマネジメントとジャーナリストの、フリーランス二足の草鞋を履き、「Number Sports Graphics」(文藝春秋社)、「ラグビーマガジン」(ベースボールマガジン社)、「週刊エコノミスト」(毎日新聞社)へのコラム執筆など、英国・欧州の情報を日本へ向けて発信。

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