バスケW杯トルコ戦後コメント ラマスHC「この教訓を次に生かしたい」

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W杯初戦はトルコに敗北。ラマスHCは「第1Qの入りが悪かった」と振り返った 【写真:バスケットボールキング】

「FIBAバスケットボールワールドカップ(W杯)2019」が8月31日に開幕。日本は大会2日目、上海会場で1次ラウンド初戦、トルコと対戦した。

 試合は出だしからトルコが攻守にわたってイニシアチブを握った。守備では日本のエース、八村塁を徹底マーク。第1クォーター(Q)を4得点に抑えることに成功する。攻撃では、激しく守って日本のターンオーバーを誘発させると、そこから速い切り返しで確実に得点し、第1Qで16点のリードを奪った。

 立て直しを図りたい日本だったが、第1Qのビハインドが大きく、終始トルコにゲームをコントロールされ、67−86のスコアで敗戦。13年ぶりのW杯は黒星スタートとなった。また、ヨーロッパ勢からの初白星も次戦のチェコ戦に持ち越された。

フリオ・ラマスヘッドコーチ

次のチェコ戦に向けて準備したい

 トルコが私たちよりも良い試合をしました。フィジカル的にも自分たちよりも良いプレーをされたことが敗因です。

 W杯で日本がヨーロッパのチームに勝ったことがない歴史があります。それだけ自分たちが挑戦していることが難しいわけです。今回成し遂げられなかったことは残念ですが、次のチェコ戦に向けて準備をしたいと思っています。

 試合を振り返れば、第1Qの入りが悪かったと思います。トルコのディフェンスはフィジカルコンタクトが強く、我々にとって思う通りにプレーができませんでした。本来のペースでプレーができなかった中で、リバウンドを取られて速攻を決められたシーンがいくつもありました。

 相手も大きくリードしてゲームをコントロールしてしまい、我々がリズムをつかむことができませんでした。自分は言い訳が好きではないですが、これを教訓として学んで次の試合に臨みたいと思います。

篠山竜青(川崎ブレイブサンダース)

キャプテンの篠山も第1Qを振り返り、「意思疎通ができていませんでした」と反省を口にした 【写真:バスケットボールキング】

やれることをもっと丁寧に遂行したい

 第1Q、トルコのスイッチディフェンスに対して、どのミスマッチを突くのか少しあやふやになってしまった部分があります。ペリメーター陣がドライブするのか、インサイドでポジションを取ってそこにボールを入れていくのか、というところの意思疎通が少しできていませんでした。ですから、スペーシングも良くなかったですし、ミスマッチができているのにボールが入らなかったりした部分は修正点です。

 シュートが入らない中、ノーマークができている時間帯はありました。また、トランジションから良いプッシュの中でズレを作ることもでき、ピック&ロールを使ってミスマッチを作ることはできていました。そこをうまく突いて、得点に結びつけることができればもっと得点も伸びると思っています。その部分をもっともっと丁寧に遂行していくことができれば良いと思っています。

 良い時間帯もあるし、悪い時間帯もあった試合です。自分たちのバスケができていた時間帯であっても、逆にタフショットを決められる場面もありました。チェックに行っても、外から決められてしまう場面もあったのも確かです。すべてを止めることはできないので、「これはやられても仕方ない」場面では、どんどん次のプレーに移行していくことをもっと増やせるようにしたいと思います。

(取材協力:バスケットボールキング)
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