ストライクを生む魔法「フレーミング」 捕手の評価として設定する球団も
球種毎の特徴
【Baseball Geeks】
最もストライクになりにくかった球種はスプリットやチェンジアップといった落ちるボールや、最もスピードが速い速球であった。落ちるボールはいわゆる「ミットが落ちやすい」のであろう。速球は意外かもしれないが、審判が速球を基準に軌道をイメージして待っているため、判定を覆すのは簡単でないのかもしれない。
球種別にデータを見ていくと、捕手の技術に加えて審判の判定しやすさも影響を与える事が推察できた。捕手はそれらの特性も頭に入れながらコース選択やフレーミング戦略をたてるべきなのであろう。
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また、審判が判定しやすいところを理解することにより、それを逆手に取るようなボールを多投するチームも出てくるだろうし、独立リーグで試験的に実施されている機械判定のための知見にもなりうるだろう。
読者の皆さんも、これまであまり注目されなかった「フレーミング」を野球観戦の楽しみの一つとして注目してはいかがだろうか。
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投手が投球する複数の球種がトンネルを通った場合、打者は球種を判断することが難しくその後の軌道を予測することも困難となる。
(文:森本崚太/Baseball Geeks)