今年も穴馬激走か!? レパードS分析 万券ゲットへ「9番人気以下」に注目

JRA-VANデータラボ

本競走7番人気以内・前走ジャパンダートダービー組の好走馬

表5 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 前走地方競馬出走馬の大半を占めるのが、大井のジャパンダートダービー組だ。その好走馬7頭に4〜7番人気馬はおらず(出走5頭)、馬券に絡んだのは3番人気以内に推された人気馬ばかり。また、7頭中5頭は2走前にダート重賞で3着以内、残る2頭は2走前に1000万条件を勝ち上がっていたことが共通点だ。

本競走7番人気以内・前走ユニコーンS組の好走馬

表6 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 前走中央G3組の好走馬3頭はすべてユニコーンS出走馬で、同レースで3番人気以内に推され、連対を外していた(2頭は掲示板外)。また、3頭すべてオープン・重賞(芝も含む)優勝実績を持つ馬だった。

本競走7番人気以内・前走その他のレースからの好走馬

表7 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 最後に表7は、ジャパンダートダービー、ユニコーンS以外からの好走馬である。表4で触れたように、以前は1000万条件組の好走が目立ったが、ここ5年は傾向が一変した。その近5年の好走馬4頭を見ると、クライスマイルはデビューから2連勝で、ダノンリバティは初ダート(芝で毎日杯2着)。そしてレガーロとエピカリスはダート重賞連対実績馬。ひと言でまとめると、未知の魅力を感じさせる馬か、既にダート重賞で結果を出している馬、となるだろうか。

 なお、13年まで多くの好走馬を輩出していた1000万条件組は近走の「安定感」がポイント。500万条件を勝ち上がった後の、馬券圏外敗退は1回まで。それも4着には入っていることが好走の条件だ(9頭中8頭)。

結論

 表1にあったように、レパードSは9番人気以下の穴馬が馬券に絡むかどうかで配当が大きく変わってくる。今年の穴候補は、1勝クラスを2馬身半差で勝ったアヴァンセ。そして前走が条件戦ではなくオープン特別だが、デビュー4戦すべて同世代との戦いで1、3、1、3着のハヤブサナンデクンあたりが人気次第で挙げられる。ほかにも、前走2勝クラス優勝馬が9番人気以下になるなど、表3に近い条件を満たす馬がいれば狙っていきたい。

 一方、7番人気以内が予想される馬では、表5のジャパンダートダービー組からデルマルーヴルが筆頭格。同レースで2着に好走し、今回3番人気以内に推されるのは間違いない。2走前が「重賞3着以内」ではなく「海外遠征(UAEダービー)で4着」という点がネックだが、国内の重賞3着より難易度は高そうなだけに、大きな減点は必要ないだろう。

 表6のユニコーンS組では、11着敗退を喫したヴァイトブリック。同レース3番人気以内ではなく4番人気、そしてオープン勝ちがなく重賞2着と、こちらも好走条件からやや外れるものの、今年のメンバーならチャンスはある。

文:浅田知広(あさだ ともひろ)
1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。

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