連載:俺たちが見たG1クライマックス
“元祖・夏男”蝶野正洋がG1を語る 今年は粒ぞろいの外国人選手に注目!
“ミスターG1”と称される蝶野。彼が成し遂げたG1クライマックスV5の偉業は、いまだに破られていない 【撮影:白石永(スリーライト)】
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棚橋、内藤は三味線を弾いてくる?
自分は「やる側」だったんで、「見る側」とはちょっと考え方が違うと思うんだよね。見る側は誰が上がってくるのか、それを予想するのが楽しいんだと思いますけど。俺なんかも毎回、誰が上がってくるか聞かれるんだけど、分からないね(笑)。
――予想不能(笑)。
分からないからこそ面白いんだし。特に、今のG1は長いシリーズじゃないですか。俺が最初に優勝した第1回(1991年)なんて、A、B各ブロック4人ずつで、大会も愛知県体育館と両国国技館3連戦の4大会で終わりだったから。もう俺らがやってた頃のG1とは違うと思う。
――初期は少数精鋭の短期決戦で、勢いと集中力が問われましたけど、そうではなくなっていると。
最近のG1を見ても、短期決戦の闘い方じゃなくなっているよね。1週間で終わるリーグ戦と、4週間かかるリーグ戦では、どこに自分のピークを持っていくのかも違ってくるから。ある程度、駆け引きを使って、星取り勘定を考えて闘える選手が強い。これだけの連戦になると、全勝優勝っていうのは不可能に近いから。あとは、どれだけコンディションを保てるかどうかだね。
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