新時代も名門校や伝統校が優勝争いの軸 2019年インハイバレー【女子展望】

月刊バレーボール

京都橘を牽引するダブルエースの1人和田。U18日本代表候補にも選ばれた 【写真提供:月刊バレーボール】

 今年は宮崎県を舞台に行われる全国高等学校総合体育大会(インターハイ)、バレーボール女子は7月24日に開幕する。新時代最初の全国大会で、頂点に立つチームはどこか。見どころを紹介する。

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連続出場を続ける京都橘、東九州龍谷が優勝候補

優勝候補、東九州龍谷のキャプテンを務める荒木 【写真提供:月刊バレーボール】

 30年続いた平成が終わり、令和になってから行われる最初のインターハイ。平成の高校バレーボール史で歴史を刻んできた名門校や伝統校は、新時代でも全国の舞台に立つ。最多連続出場回数を数える京都橘(京都/21年連続23回目)は今大会の優勝候補の1つだ。新シーズンを占う3月の全国私立高等学校選手権大会(全国私学大会)で、優勝を果たした。今年のチームはキャプテンを務める石倉沙姫と和田由紀子のダブルエースがけん引する。和田は女子U18日本代表候補に入り、今年5月にイタリアで行われたコルナッキアワールドカップ(ユース世代の国際大会)では初出場初優勝に貢献。自身も大会MVPに選ばれた。石倉と和田が軸となり、まわりの選手たちの底上げがなされれば、頂点を狙う力は十分にあると言えるだろう。

 その京都橘に続く連続出場回数となった東九州龍谷(大分/20年連続35回目)も、平成で幾多の栄光を刻んできた名門校だ。今シーズンからは相原昇氏(現・女子U20日本代表監督)に代わり、竹内誠二コーチが監督に就任。それでも、代名詞の高速コンビバレーは健在だ。今年のチームは女子U20日本代表の長身ミドルブロッカー荒木彩花がキャプテンを務める。身長184センチの高さを最大限に生かしたブロックとクイック、ライト側からの切れ味鋭いスパイクが光る。

東九州龍谷は2年生になったハイジャンパー室岡も頼もしさを増している 【写真提供:月刊バレーボール】

 また、今年1月の全日本高等学校選手権大会(以下、春高バレー)で一躍注目を集めたハイジャンパー室岡莉乃も2年生になって頼もしさを増し、攻守の要を務める。この春に入学した佐村真唯や折立小雪ら1年生たちもすでにレギュラーとしてプレーしており、ここからさらに伸びる可能性がある。2017年にインターハイで優勝を果たして以降、高校の全国3大会(インターハイ、国体、春高バレー)では常にベスト4入りを果たしており、新時代でも覇権争いに名を連ねることは間違いないだろう。

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著者プロフィール

1947年創刊。バレーボールの専門誌として、その黎明期から今日まで、日本のバレーボールを取り上げ、その報道内容は、全日本、Vリーグはもちろん、小・中・高・大学生、ママさんまで、多岐に渡る。

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